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Shopifyに年齢確認の標準機能はない|酒類・たばこを売る日本のストアが確認すべきことと、年齢確認アプリ11本の比較

Shopifyの管理画面に年齢確認の設定はありません。チェックアウトの同意チェックボックスも、公式コンポーネントはSMSマーケティング専用で年齢確認には使えません。さらに国税庁告示が求めているのは「申込みに関する画面の年齢記載欄」であり、入口のYes/Noポップアップとは配置が異なります。たばこに至っては公的証明書による事前確認と本人同一性確認が小売販売業の許可条件です。Shop販売チャネルでは酒類・たばこがそもそも禁止商材で、これはアプリでは解決できません。2026年9月1日時点でApp Storeに実在する11本を、日本語UI・料金・チェックアウト連携・記録保存の軸で比較しました。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 24#Shopifyブログ運営#アプリ比較#初心者向け

この記事でわかること

この記事の目次Contents閉じる開く

「Shopifyで年齢確認をしたい」という要件は、実装の話に入る前に整理すべきことが3層あります。

第一に、Shopifyの管理画面に年齢確認の設定は存在しません。探しても見つからないのは、機能がないからです。

第二に、日本の法令が求めている確認の中身は、酒類とたばこで水準がまったく違います。多くの年齢確認アプリが提供している「入口でYes/Noを聞くポップアップ」は、国税庁告示が求めている配置とは異なります。

第三に、Shopifyのプラットフォーム側にも商材の制約があります。Shop販売チャネルでは酒類・たばこ・ギャンブルが禁止商材であり、これは年齢確認アプリを入れても解決しません。

この記事では、2026年9月1日時点のShopify公式ドキュメント、国税庁・財務省・法務省の公開情報、およびApp Storeで実在確認した11本のアプリをもとに、この3層を分けて整理します。

なお、本記事の法令に関する記述は、公的機関のWebサイトで確認できた記載の整理であり、法的助言ではありません。酒類は所轄税務署、たばこは所轄財務(支)局への確認が必要です。

先に結論

Shopify標準では年齢確認を実現できません。 アプリ導入か自社開発が必須です。

酒類のネット通販では、国税庁告示第9号 第7項(2)が「申込みに関する画面」に「申込者の年齢記載欄」を設け、その近接位置に警告を表示することを求めています。入口ポップアップだけでは、この配置要件と噛み合いません。カートページや商品ページで年齢を入力させ、注文情報に記録できるアプリを選ぶべきです。

たばこのネット通販は要件が一段厳しく、財務省が「あらかじめ公的な証明書により購入希望者が20歳以上の者であることの確認を行った上で、当該購入希望者が当該証明書に記載された者と同一の者であることを確認して販売すること」を小売販売業の許可条件としています。従わない場合は営業停止または許可の取消です。一般的な生年月日入力型アプリでは要件を満たしません。

チェックアウトの途中で年齢を聞くには、原則としてShopify Plusが必要です。information / shipping / payment ステップへのCheckout UI extensionsの設置がPlus限定だからです。

条件別の推奨は次のとおりです。

  • 日本語UI・日本語サポート最優先 × コスト重視:CC Age Verification($3.99/月)
  • 日本語UI × 国内の利用実績も見たい:年齢確認サポーター($9/月)
  • 日本語UI × 多言語展開の予定あり:UR:DOB Age Verification($6.99/月)
  • 無料で3方式すべて試したい:NA Age Verification(無料プランでYes/No・生年月日・チェックボックス)
  • 商品/コレクション単位の出し分けを安く:AVP ‑ Age Verification Popup(BASIC $3.99/月から)
  • レビュー実績を重視:Blockify Age Verification 18+(4.9・約300件)
  • たばこ・高リスク商材:iDenfy ID Verification(+所轄財務局への事前相談)

Shopify標準でどこまでできるか

年齢確認という機能そのものが存在しない

help.shopify.com にも shopify.dev にも、管理画面から有効化できる年齢確認機能のドキュメントは確認できませんでした。むしろShopify公式は、年齢確認を「アプリ拡張で実装するユースケース」として記述しています。

Checkout UI extensions の block_progress capability のドキュメントには、次の記述があります。

for some purchases you need to collect and verify a customer's age. For the order to be valid, you need to verify that an age is set and that it's greater than or equal to a minimum value.

つまり年齢確認は、Shopifyが公式に想定しているアプリ拡張のユースケースです。ウィッシュリストなどと同じく、「標準機能として用意する代わりに、アプリが作るための仕組みを用意している」という位置づけです。

チェックアウトの同意チェックボックスは年齢確認に使えない

「チェックアウトに『20歳以上です』のチェックボックスを足せばいいのでは」という発想は自然ですが、Shopifyが提供する同意チェックボックスのwebコンポーネント s-consent-checkbox は、policy 属性が sms-marketing のみをサポートしています。公式に「Other consent policy types aren't available through this component」と明記されています。

汎用のチェックボックス s-checkbox は拡張機能内でUIとして置けますが、それは「Shopifyが同意を記録してくれる仕組み」ではありません。記録も強制もアプリ側の責任になります。

チェックアウトステップへの設置はShopify Plus限定

Checkout UI extensions のドキュメントには「Checkout UI extensions for the information, shipping, and payment steps are available only to stores on a Shopify Plus plan」と明記されています。ヘルプセンターの比較表でも、情報・配送・決済ページをカスタマイズする対象アプリはBasicで利用不可、Plusで利用可となっています。

非Plusのストアで使えるのは、Thank you / Order status ページ向けのアプリ、およびテーマ側(商品ページ・カート・カートドロワー)に限られます。つまり 非Plusでは「チェックアウトの途中で年齢を聞く」ことは原則できません。

また block_progress によるチェックアウト進行のブロックは、マーチャントがチェックアウトエディタで許可しないかぎり効きません。許可されていない場合、behavior: 'block''allow' として扱われると公式に記載されています。

Shopify Functionsは「迂回できない検証」を提供する

Cart and Checkout Validation Functions は、Shopifyのサーバー上で実行され「顧客に迂回されない(can't be bypassed by customers)」と公式に明記されています。技術的にはもっとも堅牢な基盤です。

ただし当該ドキュメント上にPlus要件の記載は確認できませんでした。プラン別の関数本数制限があるかどうかも確認できていません。

顧客の生年月日は標準フィールドではない

会員登録フォームに標準の生年月日入力欄は存在しません。顧客の生年月日を保持する標準フィールドまたは標準メタフィールド定義について、shopify.dev で直接確認することはできませんでした。

テーマにJavaScriptで年齢ゲートを自作した場合の限界

Liquid とJavaScriptで入口ゲートを作ること自体は可能です。ただし覆う範囲が限定されます。

Checkout UI extensions は隔離されたサンドボックスで動作し、チェックアウトページのHTMLやアセットにアクセスできないと公式に記載されています。裏を返せば、チェックアウトはテーマの管轄外です。テーマに書いたJavaScriptはチェックアウトでは動きません。チェックアウトURLを直接開かれれば、ゲートは通過されます。

同様に、Shopify POSでもテーマのJavaScriptは動作しません。商品ページへの直リンク、JavaScriptの無効化、Cookieの直接編集といった経路も、クライアントサイド実装である以上は構造的に残ります。Google ShoppingやMetaへの商品フィードも、商品データから生成されるためテーマのゲートを通りません。

アプリでは解決できない、商材レベルの制約

年齢確認アプリを検討する前に、Shopifyのプラットフォーム側の制約を確認しておく必要があります。

レイヤー酒類たばこ
Shop販売チャネル禁止商材禁止商材
Managed Marketsrestrictedrestricted
Shopify Payments(ヘルプセンターの高レベル分類)記載なしprohibited に列挙
Shopify Payments 日本(規約→Stripe Japan)日本の禁止リストに記載なし制限対象業種(追加審査)

Shop販売チャネルの禁止商品ページには「Age-restricted products such as alcohol, tobacco, or gambling」が明記されています。年齢確認アプリを入れてもShopチャネルでは売れません。

Shopify Paymentsについては、情報源のあいだに矛盾があります。Shopify Payments の eligibility ページは高レベル分類として「tobacco and related products」を禁止側に列挙しています。一方、Shopify Payments日本の規約は禁止・制限業種の判定を決済処理業者のリストに委任しており、日本の処理業者はStripe Japan Co., Ltd. です。Stripeの日本語版「禁止業種および制限付き業種」(最終更新2026年5月13日)では、タバコ製品は禁止業種ではなく 制限対象業種(追加デューデリジェンスが必要) に分類され、酒類は日本の管轄区域固有の禁止リストに記載がありません。

この矛盾がある以上、導入前に必ずShopifyへ照会すべき というのが実務上の結論です。「Shopify Paymentsでは酒類・たばこは扱えない」という単純化も、「Stripeで制限対象だから大丈夫」という楽観も、どちらも危険です。

なお、Stripeの日本の禁止業種リストには「特定商取引法で義務づけられている『特定商取引法に基づく表記』ページをウェブサイトに掲載していないビジネス」が明記されています。年齢確認以前に確認すべき項目です。

日本の法令が求めていること

酒類:求められているのは「申込画面の年齢記載欄」

国税庁告示第9号(二十歳未満の者の飲酒防止に関する表示基準)の第7項(2)は、次のように定めています。

酒類の購入申込者が記載する申込書等の書類(インターネット等により申込みを受ける場合には申込みに関する画面) 申込者の年齢記載欄を設けた上で、その近接する場所に「20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されている」又は「20歳未満の者に対しては酒類を販売しない」旨

ここで指定されている場所は 「申込みに関する画面」 です。ストア入口のポップアップではありません。入口でYes/Noを聞くだけのアプリは、この配置要件と噛み合わない可能性が高いと考えるべきです。

加えて、営業者や従業員が顧客と接することがない配達形態では、運転免許証や身分証明書等の写しの送付を求めることが求められるとする国税庁の解説があります。ただしこれは告示本文ではなく通達・解説レベルの記述です。

たばこ:公的証明書による事前確認が許可条件

財務省の「インターネット等を利用した通信販売によりたばこを販売する場合の手続等について」は、次を小売販売業の許可条件としています。

あらかじめ公的な証明書により購入希望者が20歳以上の者であることの確認を行った上で、当該購入希望者が当該証明書に記載された者と同一の者であることを確認して販売すること

従わない場合は営業停止または許可取消です。生年月日を入力させるだけのアプリでは、この要件を満たしません。

さらに広告面でも、Webサイトのたばこ広告は「二十歳以上の者のみを対象とすることが技術的に可能な場合を除き、行わないこと」とされています(製造たばこに係る広告を行う際の指針、平成16年3月財務省告示)。

成年年齢の引き下げは飲酒・喫煙には及んでいない

成年年齢は2022年4月1日に18歳へ引き下げられましたが、法務省のQ&A(Q4)は、お酒とたばこの年齢制限は20歳のまま維持されると明記しています。アプリの基準年齢設定を18歳にしないよう注意してください。

年齢確認アプリの比較

2026年9月1日時点のShopify App Store掲載情報です。料金はすべてUSD表記です。

アプリ類型最低有料料金無料プラン日本語UIBFS評価/件数商品単位チェックアウト側
Blockify Age Verification 18+生年月日$3.99/月ありなしあり4.9 / 298Plusプランで対応Plus $16.99
AVP ‑ Age Verification Popup生年月日/チェックボックス$3.99/月ありなしあり4.7 / 142$3.99からPlus $16.99
NA Age VerificationYes/No・生年月日・チェックボックス$3.95/月あり(3方式とも)なしあり4.9 / 87タグ運用Pro $8.95(開発元はPlus向けと説明)
Age Check Age Verification Ace生年月日/Yes/No$3.99/月なしなしなし5.0 / 24ページ制限のみなし
Lifter Age Check生年月日/Yes/No$4.99/月なしなしあり5.0 / 7ページ単位なし
Zo Age VerificationYes/No無料ありなしなし0 / 0記載なしなし
年齢確認サポーター年齢入力(カート)$9.00/月なしありなし5.0 / 2あり記載なし
UR:DOB Age Verification生年月日$6.99/月なしあり(+19言語)なし0 / 0あり記載なし
CC Age Verification年齢/生年月日/Yes/No$3.99/月なしありなし0 / 0あり記載なし
iDenfy ID Verification身分証+顔照合無料表記ありなしなし5.0 / 1記載なし前後トリガー
Verificatorly: Check Age (POS)身分証スキャン$0.99/月なしなしなし0 / 0記載なしPOS専用

この表からは、日本のマーチャントにとって厳しいトレードオフが読み取れます。

本記事で比較した11本のうち日本語UIを持つのは日本製3本だけで、その3本はいずれもBuilt for Shopifyバッジを持たず、レビュー件数も最多で2件です。 逆に海外の主要3本(Blockify、AVP、NA Age Verification)はすべてBuilt for Shopifyバッジを取得し、87〜298件のレビュー実績を持ちますが、日本語UIがありません。「日本語サポート」と「実績」が真正面からトレードオフになっています。

チェックアウト内での年齢確認は二重の課金構造になります。 Blockify と AVP は、App Storeのリスティング上でも「SHOPIFY PLUSプラン $16.99/月」が明示的にShopify Plusストア専用として設けられています。NA Age Verification については、リスティング自体にShopify Plus要件の記載はありませんが、開発元の公式ブログがチェックアウト内の年齢確認をShopify Plus向けと説明しており、アプリ側もPro $8.95/月が必要です。

そして 調査した11本すべてが、ボット・クローラ・Googlebot・SEOへの影響について一切言及していません。 年齢ゲートが検索エンジンのクロールをブロックしないかどうかは、公開情報からは判断できません。アンインストール後の残存についても、11本すべて記載がありませんでした。

主要アプリの要点

Blockify Age Verification 18+

2017年公開、評価4.9・レビュー298件と、このカテゴリで最大級の母数を持ちます。Built for Shopifyバッジあり。無料プランでポップアップ1つ、BASIC $3.99/月で外観の詳細設定と翻訳1言語、PREMIUM $8.99/月でポップアップ無制限とチェックアウト検証(Age Checker)、SHOPIFY PLUS $16.99/月でチェックアウトでの年齢確認が使えます。トライアルは3日間と短めです。

データアクセスに「Shopify Functions — Cart and checkout validations」の編集権限があり、チェックアウト側検証の技術基盤を持つ数少ないアプリです。対応言語は英語・オランダ語・フランス語・イタリア語・スペイン語・ヒンディー語で、日本語はありません。

AVP ‑ Age Verification Popup

評価4.7・レビュー142件、Built for Shopifyバッジあり。料金体系はBlockifyとほぼ同じ(無料/$3.99/$8.99/$16.99)ですが、BASIC $3.99/月から特定ページ・コレクション・商品への適用ができる 点が違います。Blockifyの Specific Target はPlusプランなので、商品単位の出し分けを安く実現したい場合はこちらが優位です。

国別(ジオロケーション)での出し分けを明示しているのも本調査対象中で本アプリのみです。検証済み/未検証のレポート機能もあります。こちらもFunctionsの検証権限を要求しています。

対応言語欄は英語のみです。多言語ポップアップの「翻訳機能」を持つことと、管理画面UIが日本語であることは別問題なので混同しないでください。

NA Age Verification

Northern Apps が開発。評価4.9・レビュー87件、Built for Shopifyバッジあり。無料プランでYes/No・生年月日・チェックボックスの3方式すべてが使えます。 コスト最優先なら有力な候補です。

Plus $3.95/月で特定ページへの表示と外観カスタマイズ、Pro $8.95/月でチェックアウト上のポップアップ、検証までチェックアウトボタンを無効化、注文メモへの年齢確認ステータスの記録、Klaviyoへの誕生日連携が加わります。トライアルは7日間です。

注文への記録機能は、日本の記録保存の実務と相性が良い部分です。ただし開発元の公式ブログには、チェックアウト内年齢確認は「Shopify Plus向け」でCheckout UI Extensionを使用し、アプリ側もProプランが必要と明記されています。商品単位の出し分けは商品タグ運用になります。

なお、このアプリのリスティングには「データアクセス」欄そのものが表示されていません。そのためFunctionsの検証権限の有無を公式表示から確認できず、サーバー側での強制と断定はできません。UIは英語のみです。

年齢確認サポーター(日本製)

Netyear Group Corporation(東京都中央区)が開発。2022年公開、評価5.0・レビュー2件(いずれも2022年の日本のストア)。日本製の年齢確認アプリのなかで唯一レビューが存在します。

料金はBasic $9/月で、14日間の無料体験があります。日本語のブログ等で「無料で使える」と紹介されている例がありますが、現在のリスティングは $9/月・無料プランなしです。

機能面で注目すべきは、カートページで年齢確認を表示する 点です。国税庁告示が求める「申込みに関する画面」の趣旨と親和的な配置です(法的十分性の判断ではありません)。加えて、新規アカウント作成時に年齢入力項目を自動追加して顧客タグに保管する機能、商品ごとに異なる年齢制限を設定する機能があります。

言語は日本語のみで、越境ストアには向きません。連携対象システムの記載がリスティング上にないため、チェックアウトやPOSへの対応は確認できませんでした。

UR:DOB Age Verification(日本製)

UnReact Inc.(福岡市)が開発。$6.99/月または年$69.99(17%オフ)、7日間の無料体験。日本語を含む20言語に対応 しており、日本製で唯一、越境にも使える言語幅を持ちます。

生年月日を入力させ、未入力または年齢未満なら購入をブロックします。商品ごとの表示・非表示設定に対応し、入力した生年月日を商品プロパティ(注文明細)に保存 します。記録保存の観点では有用な仕様です。

2025年1月公開でレビュー0件、Built for Shopifyバッジもありません。データアクセスにFunctions権限がないため、「購入をブロック」がサーバー側の拒否ではない可能性が高いと考えられます。

同じ開発元は、チェックボックス型とポップアップ型の年齢確認アプリも公開しています。ポップアップ型の公式ガイドには 再表示までの期間設定(例:30日) の記載があり、本調査でCookie再確認期間の具体値に触れていた数少ない例です。ただしこれらの姉妹アプリはリスティング名が変更されている可能性があり、2026年9月1日時点の正式名称までは確認できませんでした。導入時はApp Storeの開発元ページから現行の名称を確認してください。

CC Age Verification(日本製)

Capital Castle(宮崎県)が開発。$3.99/月と日本製アプリのなかで最安、7日間の無料体験があります。

年齢入力・生年月日入力・Yes/No の3方式から選べ、商品ごとに年齢確認の要否を設定でき、確認した年齢情報を注文情報に含められます。英語と日本語の両方に対応し、リスティングに「日本製ならではの信頼性と日本語サポート」と明記されています。

2023年9月公開でレビュー0件、Built for Shopifyバッジもありません。「一度確認したら再表示なし」という記載はありますが、再確認の期間を設定できるかは確認できませんでした。日本語UI・3方式・商品別設定・注文記録・最安という条件が揃っており、日本製のなかではもっともバランスの取れた候補ですが、実績で評価できない点は必ず織り込んでください。

iDenfy ID Verification

リトアニアのiDenfyが開発。カテゴリはLegalではなくFraudです。本調査対象11本のなかで、身分証のアップロードとセルフィーによる本人確認(KYC)を明確に提供している唯一のアプリ で、ディープフェイクや偽造IDの検知、KYC準拠の監査ログを持ちます。チェックアウト前/後のトリガーを選択でき、Customer accounts拡張と連携します。

財務省がたばこの通信販売で求める「公的な証明書による20歳以上の確認+本人同一性の確認」に、機能レベルではもっとも近い選択肢です。

ただし注意点が多くあります。App Store上の料金は「Free」表記ですが、iDenfy本体のKYCサービス利用料が別途発生するかはリスティング上では確認できません。UIは英語のみ、レビューは1件、Built for Shopifyバッジもありません。日本の運転免許証やマイナンバーカードへの具体的な対応の記載も確認できませんでした。 そして、このアプリの利用が財務省の許可条件を満たすかどうかは、ShopifyもiDenfyも保証していません。所轄財務局への事前相談が必須です。

POSでの年齢確認について

App Storeで実在確認できたPOS向け年齢確認アプリは Verificatorly: Check Age (POS)($0.99/月、30日トライアル)ですが、掲載文には 「scan any United States driver's license」 と明記されており、読み取り対象は米国の運転免許証です。日本の身分証への対応記載はありません。レビューも0件です。

Shopify POSの標準の年齢確認機能についても、ヘルプセンターで該当ドキュメントを確認できませんでした。日本のストアで対面の年齢確認をする場合、現時点では目視運用と自社ルールによる対応になります。

掲載終了に注意すべきアプリ

AgeX - Age Verification Popup(CMG INFOTECH PVT LTD)は、2026年9月1日時点でApp Storeにアクセスすると「This app is not currently available on the Shopify App Store.」が返ります。料金・評価・対応言語の情報も残っていません。他媒体の比較記事に掲載が残っている場合があるため注意してください。

また Zo Age Verification(Zo Apps、2025年2月公開)はリスティング上「Free」表記で料金プランの記載自体がなく、レビューも0件、Built for Shopifyバッジもありません。データアクセスもテーマとページの編集に限られており、方式はYes/No型です。検証用途はともかく、法令要件を負う本番の酒類・たばこストアで採用する判断材料は揃っていません。

導入前チェックリスト

  • Shop販売チャネルを使う予定があるか(酒類・たばこは禁止商材)
  • Shopify Paymentsの利用可否をShopifyに事前照会したか(情報源に矛盾がある)
  • 特定商取引法に基づく表記のページを掲載しているか
  • 自社の商材は酒類か、たばこか、それ以外か(要求水準が違う)
  • 年齢確認の表示場所が「申込みに関する画面」に置けるアプリか
  • 年齢の確認結果を注文情報や顧客タグに記録できるか
  • 基準年齢を20歳に設定しているか(18歳ではない)
  • チェックアウト内で確認する必要があるか(必要ならPlus+上位プランの費用を織り込む)
  • 管理画面のUI言語と、サポートの対応言語を分けて確認したか
  • 検討中のアプリのレビュー件数は、判断材料として足りるか
  • 酒類なら所轄税務署、たばこなら所轄財務(支)局に事前確認したか

まとめ

判断の順序は次の4段階です。

  1. まず商材レイヤーを確認する。Shopチャネル・Managed Markets・Shopify Paymentsの制約は、アプリでは解決できない
  2. 商材ごとの要求水準を確認する。酒類は「申込画面の年齢記載欄」、たばこは「公的証明書による事前確認+本人同一性確認」
  3. Shopifyプランで分岐する。非Plusではチェックアウト内の確認は原則できないので、カート・商品ページ側で確認して注文に記録する構成にする
  4. 日本語サポートを取るか、レビュー実績を取るかを決める。この2つは現状トレードオフになっている

たばこを扱う場合、市販の年齢確認アプリだけで許可条件を満たすことは難しく、KYC型の検討か対面販売への切り替えを含めて、所轄財務局と相談することを強くおすすめします。

本記事のアプリ料金・評価・レビュー件数は2026年9月1日時点でShopify App Storeに掲載されていた情報に基づきます。法令部分は国税庁、財務省、法務省の公開情報を参照していますが、実際の運用可否は所轄官庁および専門家にご確認ください。

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