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純正のShopify Bundlesが評価2.8にとどまる理由|3オプション・100バリエーションの壁と、バンドルアプリ3本の課金軸

Shopify純正の無料アプリShopify Bundlesは、App Storeで評価2.8(543件)です。ヘルプセンターに公開されている「3オプション・100バリエーション・構成商品30点」という上限と、定期購入・予約販売と併用できない非互換の一覧を整理し、Bundler・Kaching Bundles・Selleasyの課金軸が「機能」「アプリ経由の追加売上」「ストア全体の注文数」でそれぞれ違う点までまとめました。調査日は2026年8月31日です。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 16#Shopifyブログ運営#アプリ比較#初心者向け

この記事でわかること

この記事の目次Contents閉じる開く

シャンプーとコンディショナーをセットで売りたい。Tシャツを3枚組にしたい。福袋のように顧客に中身を選ばせたい。

ShopifyにはShopify Bundlesという純正の無料アプリがあり、管理画面から直接バンドル商品を作れます。全プランで使えて、在庫もリアルタイムで連動します。

ところが2026年8月31日時点のShopify App Storeでは、このアプリの評価は**2.8(レビュー543件)**です。1つ星が125件で全体の23%を占めます。

理由は明快です。このアプリで作れるバンドルの範囲が、ヘルプセンターに数字で公開されている割に、導入前に読まれていないからです。とくにアパレルや食品のように、色・サイズ・味といったオプションを複数持つ商材では、想定より早く上限にぶつかります。

この記事では公開されている上限値と非互換の一覧を整理し、有料のバンドルアプリが必要になる境界線と、代表的な3本の課金軸の違いを扱います。調査日は2026年8月31日です。

先に結論

  • 純正のShopify Bundlesが作れるのは「固定バンドル」と「マルチパック」だけ。 顧客が中身を選ぶミックス&マッチ型はこのアプリでは作れません。
  • 最も早くぶつかる上限は、1バンドルあたり3オプション・合計100バリエーション。 アパレルで「商品Aの色・サイズ+商品Bの色」を出すと、この時点で3オプションを使い切ります。
  • 定期購入・予約販売との併用はできない。 バンドルは購入オプション(サブスクリプション、予約販売、Try Before You Buy)と非互換で、Shopify Subscriptionsアプリとも併用できません。
  • CSVの一括編集・インポート・エクスポートに対応していない。 バンドルは商品数が増えるほど手作業が重くなります。
  • 有料3本は課金軸がすべて違う。 Bundlerは機能課金(売上・注文数は無制限)、Kaching Bundlesはアプリ経由の追加売上、Selleasyはストア全体の月間注文数で課金されます。
  • 日本語の管理画面があるのは、純正とBundlerの2本のみ。

Shopifyのバンドルは3種類ある

ヘルプセンターでは、バンドルを次の3タイプに分類しています。

固定バンドル(Fixed) — あらかじめ決めた商品セット。構成商品に複数バリエーションがある場合、顧客はその中から選べます。「シャンプー+コンディショナー+保湿クリーム」のような組み合わせです。

マルチパック(Multipack) — 同じ商品を複数入れたもの。「ポロシャツ3枚組」のような形です。

ミックス&マッチ(Mix-and-match) — 顧客が構成を組み立てるタイプ。「シーツ・掛け布団・枕カバーを自分で選ぶ寝具セット」のような形です。

このうち、純正のShopify Bundlesアプリが対応しているのは固定バンドルとマルチパックだけです。 ミックス&マッチを作りたい場合、ヘルプセンターは第三者製バンドルアプリを使うか、Shopify Plusプランであれば Bundles API で自作するかの2択を案内しています。

ここが最初の分岐です。「福袋」「選べるセット」「詰め合わせ」を企画している時点で、純正アプリの対象外です。

公開されている上限値

以下はすべてShopifyヘルプセンターに記載されている数字です。

対象上限
固定バンドルの構成商品数30点まで
動的(ダイナミック)バンドルの構成商品数150点まで
構成商品1点あたりの数量2,000個まで
1バンドルのオプション数3つまで
1バンドルのバリエーション総数100まで

問題になりやすいのは、下の2行です。

「オプション3つ」は1商品あたりではなく、バンドル全体で3つです。複数商品のオプションを合算して数えます。たとえばアパレルで、1品目に「カラー」と「サイズ」、2品目に「カラー」を持たせると、それだけで3オプションを使い切ります。オプションを持つ3品目を足すことはできません。

2026年8月5日にApp Storeへ投稿された日本のストアからのレビュー(MITSUBOSHI 1887、1年以上利用)は、まさにこの点を指摘しています。アパレルでは1商品目のカラーとサイズ、2商品目のカラーで上限に達してしまう、という内容です。

「バリエーション総数100」はさらに厳しい制約です。2026年7月2日のレビュー(Arkham Bazaar、米国)では、Tシャツ2枚のバンドルで、それぞれスタイル2種×サイズ6種=12バリエーションある場合、12×12=144となり100を超えるため成立しない、という具体的な計算が挙げられています。

なお、ヘルプセンターには「オプション名が一致する場合は1つに統合できる」機能の記載があります。赤・青・緑のシャツをセットにする場合、サイズ選択を1回にまとめられます。ただし統合したオプションも3つのうちの1つとして数えられると明記されています。上限そのものが緩むわけではありません。

併用できない機能

上限値より影響が大きいのは、こちらかもしれません。ヘルプセンターに記載されている非互換は次のとおりです。

  • 購入オプションと併用できない。 定期購入(サブスクリプション)、予約販売(プリオーダー)、Try Before You Buyのいずれもバンドルとは併用できません
  • Shopify Subscriptionsアプリと併用できない
  • バンドルの中にバンドルを入れられない
  • カスタム商品(下書き注文で作るカスタムアイテム)と併用できない
  • インポート・エクスポート・一括編集に対応していない
  • 交換(Exchange)に使えない。 同一バンドルへの交換でも不可と明記されています
  • バンドル独自の配送プロファイルを持てない。 送料は構成商品それぞれの配送プロファイルから計算されます
  • 返品ルールでバンドルを「最終セール品」に指定できない。 返品可否は構成商品側の設定で決まります

運用面ではさらに2つ、見落とされやすい仕様があります。

構成商品のSKUを変更すると、バンドル全体を削除して作り直す必要があります。 バンドルには構成商品とは別のSKUが割り当てられるためです。ヘルプセンターは、構成商品のSKU情報を追跡したい場合はメタフィールドを使うか、第三者製の在庫管理アプリを使うよう案内しています。

構成商品の価格を変えても、バンドルの価格は自動更新されません。 手動でも価格インポートでも同じで、管理画面でバンドル価格を手動更新する必要があります。原価変動が頻繁な商材では、更新漏れが直接利益を削ります。

さらに、バンドルの商品ステータスは作成時に必ず下書きになります。公開するには手動で「有効」に切り替える必要があります。加えてヘルプセンターのトラブルシューティングには、構成商品のバリエーションやオプションが削除・改名されると、バンドルが自動的に下書きへ戻る、という記載があります。商品情報を更新したらバンドルが店頭から消えていた、という事故は仕様上起こり得ます。

導入できる条件

バンドルを販売するには、ストアが次の条件を満たす必要があります。

  • オンラインストア販売チャネル、またはカスタムストアフロントを使っていること
  • バンドルアプリがインストールされていること
  • アップグレード済みのチェックアウトを使っていること。 checkout.liquid のカスタマイズや関連機能を使っているストアはバンドルと非互換です

条件を満たさなくなった場合の挙動も明記されています。固定バンドルは下書きに戻され、販売チャネルへ公開されなくなります。 カスタマイズドバンドルはストアフロントに表示され続けますが、商品はカートとチェックアウトで個別の明細として追加されます。つまりバンドルとしての価格や表示が崩れます。

チェックアウトのカスタマイズが残っているストアでは、導入前にこの点の確認が必要です。この論点はサンクスページのアプリ機能が急に消えた場合で扱ったチェックアウト移行の話と地続きです。

在庫の数え方

バンドルの在庫は、構成商品の在庫から自動計算されます。ヘルプセンターの計算方法は次のとおりです。

  1. 構成商品ごとに、在庫数をバンドルに必要な数量で割る
  2. その中で最も小さい数(小数点以下切り捨て)がバンドルの販売可能数になる

椅子2脚とデスク1台のバンドルで、椅子の在庫が15、デスクが8の場合、椅子は15÷2=7.5→7、デスクは8÷1=8。小さいほうの7セットがバンドルの在庫になります。

ここに注意点が2つあります。

在庫を追跡していない商品、または「在庫切れでも販売を続ける」に設定した商品は、この計算から除外されます。 該当商品はバンドル在庫の判定に一切影響しません。意図せず在庫超過で売れてしまう構成になりやすい箇所です。

バンドルはロケーション別の在庫を追跡せず、全体の在庫数で管理されます。 複数倉庫を運用しているストアでは、実在庫と乖離する可能性があります。

検索フィルターとの相性

もう1つ、あまり知られていない仕様があります。ヘルプセンターのShopify Bundlesの制限事項には、バンドル商品はオプションフィルターの下に表示されない(インデックスの命名方法に起因する)と明記されています。

つまり、Shopify Search & Discoveryで「サイズ」「カラー」の絞り込みを設定していても、バンドル商品はそこに出てきません。コレクションページの絞り込みを整えているストアほど、バンドル商品だけが導線から外れます。検索・絞り込み側の設計についてはShopify Search & Discoveryは無料なのに評価2.7にまとめています。

有料アプリ3本の比較

2026年8月31日時点のShopify App Storeリスティングに基づきます。料金は変更されることがあるため、導入前に最新の表示を確認してください。

項目Bundler » Product Bundles AppKaching Bundles App & UpsellsUpsell & Cross Sell — Selleasy
開発元Bundler.app(スロベニア)Kaching Bundles & Upsells(リトアニア)Logbase(インド)
評価(件数)4.9(2,564)5.0(5,418)4.9(2,537)
Built for Shopifyありありあり
日本語の管理画面ありなしなし
課金軸機能(売上・注文数は無制限)アプリ経由の追加売上ストア全体の月間注文数
無料プランあり(本番ストアで利用可)開発ストアのみあり(月50注文まで)
有料プラン$9.99/$19.99$14.99/$29.99/$59.99$9/$19/$29
ミックス&マッチあり($9.99プラン以上)あり記載なし
ボリュームディスカウントあり(無料プランに含む)あり記載なし
無料トライアル7日7日30日

比較表から読み取れること

第一に、「無料プラン」という言葉の中身が3本で違います。

Bundlerの無料プランは本番ストアで使え、リスティングには「Unlimited revenue & orders」と明記されています。Buy X Get Y、ボリュームディスカウント、数量割引、商品ページのアップセル、POS対応が無料枠に含まれます。制限は機能側にあり、ミックス&マッチや分析は有料プランです。

Selleasyの無料枠は月間50注文までです。ここで重要なのは、リスティングに「ストアの総注文数がカウントされる」と明記されている点です。アプリ経由で発生した注文だけでなく、ストア全体の注文数が課金の基準になります。 バンドルをほとんど使っていなくても、注文が増えれば上位プランへ移行します。

Kachingの無料枠は開発ストア専用です。本番ストアで使える無料プランはありません。

第二に、Kachingの課金は「アプリが生み出した追加売上」で決まります。 Starterが最大$1,000、Scaleが最大$5,000、Proが最大$10,000です。成果連動に近い設計で、効果が出ないうちはコストが低く抑えられる一方、うまくいくほど費用が上がります。リスティング上は$10,000を超えるプランの記載がないため、規模が大きいストアは開発元のサイトで別途確認が必要です。

第三に、3本ともBuilt for Shopifyバッジを取得しています。 バッジが保証していない範囲は別途整理していますが、この分野ではバッジによる足切りが成立します。逆に言うと、バッジだけでは3本を絞り込めません。

第四に、日本語の管理画面があるのはBundlerだけです。 KachingとSelleasyのリスティングの対応言語欄に日本語の記載はありません。純正のShopify Bundlesは日本語を含む20言語に対応しています。

第五に、Selleasyは扱えるバンドルの型が狭い点に注意が必要です。リスティングのBundle types欄に記載があるのは、固定バンドル、アップセル、クロスセル、よく一緒に購入される商品、関連商品のみで、マルチパック・ミックス&マッチ・ボリュームディスカウントの記載はありません。スクリーンショットの説明文には「Mix and match bundles, volume discounts」という文言があり、機能欄と一致していないため、要件に含まれるなら開発元への確認が必要です。

ケース別の判断

固定セットまたは同一商品の複数パックだけを売る

純正のShopify Bundlesで足ります。 オプション3つ・バリエーション100の範囲に収まるなら、追加コストはゼロです。まずここで試して、上限にぶつかってから移行するのが最短です。

顧客に中身を選ばせたい(福袋・選べるセット)

純正では作れません。BundlerかKaching Bundlesが候補になります。日本語で運用したいならBundlerです。

アパレルなど、オプションが多い商材

純正の3オプション・100バリエーションを高い確率で超えます。導入前に「構成商品のバリエーション数の積」を計算しておけば、判断は数分で終わります。

定期購入や予約販売と組み合わせたい

純正のバンドルは購入オプションと併用できません。 第三者製アプリを使う場合も、対象アプリが定期購入と共存できるかを個別に確認してください。定期購入側の論点はShopify定期購入アプリ比較にまとめています。

まず費用をかけずに始めたい

Bundlerの無料プランが唯一、本番ストアで売上・注文数の上限なく使えます。Selleasyは4つのプランで機能欄の記載が同一なので、月50注文までの無料枠でも機能面の制限はないと読み取れます。注文数の少ない立ち上げ期には選択肢になります。

導入前チェックリスト

  • 作りたいバンドルが固定・マルチパック・ミックス&マッチのどれか整理した
  • 構成商品のバリエーション数を掛け算し、100以内に収まるか計算した
  • 必要なオプション数が3つ以内か確認した
  • 定期購入・予約販売と併用する予定がないか確認した
  • checkout.liquid のカスタマイズが残っていないか確認した
  • 構成商品のSKUや価格が頻繁に変わる商材でないか確認した
  • 複数ロケーションの在庫管理が必要か確認した
  • 有料アプリを検討する場合、自ストアの月間総注文数と想定追加売上を実測した
  • 課金軸(機能/追加売上/総注文数)に自ストアの数字を当てはめ、12か月分を試算した
  • 管理画面の言語が運用体制と合っているか確認した

まとめ

バンドルは「作れるかどうか」より「どこで止まるか」を先に把握したほうが早く決まります。

  1. バンドルの型を決める。 ミックス&マッチが必要な時点で、純正は候補から外れます。
  2. 3と100を計算する。 オプション3つ、バリエーション合計100。この2つが最も早くぶつかる壁です。
  3. 併用したい機能を先に確認する。 定期購入・予約販売との併用不可は、後から回避できない制約です。
  4. 有料アプリは課金軸で選ぶ。 機能課金、追加売上課金、ストア全体の注文数課金では、同じストアでも年間コストが大きく変わります。
  5. 日本語の管理画面が必要なら、純正かBundlerの2択。

すべての数値は2026年8月31日時点のShopifyヘルプセンターおよびShopify App Storeのリスティング表示に基づきます。上限値と料金はいずれも変更される可能性があるため、導入前に一次情報での再確認をおすすめします。

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