この記事でわかること
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Faire: Sell WholesaleのShopify App Storeリスティングには「Free to install. Additional charges may apply.」と書かれています。Built for Shopifyバッジ付き、評価4.6(418件)、提供元はサンフランシスコのFaire本体です。
この連携で費用がかかる部分はすべて「additional charges may apply」の中にあり、運用上で驚く部分はすべてApp Storeのリスティングではなくヘルプセンターの中にあります。どちらも事前に知ることができます。そして、まとめ記事にはそのどちらもほとんど出てきません。
調査日は2026年9月2日、料率はすべてFaireのブランド向けヘルプセンターが出典、金額はUSDです。
Faireが実際に取る金額

出典: Shopify App Store(Faire: Sell Wholesale、2026-09-02時点)
採算を決める数字は3つあり、Faireはその3つとも公開しています。
マーケットプレイス経由の注文にコミッション15%。 Faire上であなたを見つけた小売店からの注文に適用され、その小売店のリピート注文にも適用され続けます。時間とともに下がる導入料率ではありません。
新規顧客への一度きりの手数料。 北米拠点のブランクの場合、新しい小売店が初めて注文したときに標準料率へ10ドルが上乗せされます。北米外のブランドの場合は10ドルではなく10%の紹介手数料となり、初回注文は25%になります。この25%は「only applies to the first order from a new customer」であり、リピート注文は15%に戻る、とヘルプセンターは記載しています。
2回読む価値のある定義があります。「An order is considered a reorder if it is placed at least 24 hours after the first order. If a second order is placed by a new customer within 24 hours of the first order, the 25% commission will apply to both orders.」1回注文したあと買い忘れに気づいて同じ晩にもう一度注文した小売店は、初回注文として2回課金されます。
Faire Directは0%。 ここが最も使われていないレバーです。自分で獲得した小売店、つまり既存の取引先や展示会で会ったブティックには、あなた専用のFaire Directリンクを送ります。彼らはFaireの発注ツール、対象小売店向けの60日サイト、初回注文の返品無料といった利点を得ながら、あなたのコミッションは0%になります。
含意は身も蓋もありません。既存の卸取引先をFaire Directリンクではなく通常のマーケットプレイス経由でオンボードすると、もともと自分が持っていた関係に対して永続的に15%を払うことになります。Faireが仕掛けた罠ではなく、明文化されています。ただ、一度間違えると取り返しがつかないだけです。
4つ目の数字: ペイアウト手数料。 FaireにはACH Next Dayがあり、「initiates the transfer of funds to your account the day after an order ships」で、3%の手数料が「to both the order and shipping costs」に適用されます。ACH Net 30には現時点で手数料がありません。公開されているペイアウト計算式はこうです。
Payout amount = (order subtotal) + (shipping reimbursement) − (commission) − (payout fee)
つまり、マーケットプレイス経由の注文を翌日入金で受け取っているブランドは、新規顧客手数料を除いても小計の約18%を払っていることになります。Net 30なら15%です。30日分のキャッシュに3%の価値があるかは運転資金の判断であって、ソフトウェアの判断ではありません。ただ、多くのブランドがオンボーディング中に何となく決めて、その後見直していない項目でもあります。
同期が実際にやっていること
このアプリが同期するのは商品・在庫・注文の3つで、それぞれにいずれ社内の誰かを混乱させる挙動があります。
注文は「承認時」にしか、しかも前向きにしか同期しない。 Faireのドキュメントは、注文は「once the order is accepted on Faire」に同期されること、同期を有効化する前に承認された注文は「will not automatically sync」であること、過去注文の手動同期は「within 90 days of the order being accepted」に限られることを明記しています。取り消しもできません。「once an order has synced, it cannot be undone or reversed」。
バックオーダーは別の時計で動く。 承認時ではなく ship-by date に同期され、その日付は入力した入荷予定日から自動設定されます。入荷予定日を楽観的に入れていると、その楽観的な日が来るまでShopifyに注文が現れません。しかもバックオーダーは「can't be created manually in Shopify」とされています。
注文番号は一致しない。 FaireとShopifyで形式が違うため、Faireの注文番号はShopify注文のOrder Notesに書き込まれます。顧客名・商品・日付で検索するのが公式の回避策です。消込のプロセスを組むなら、注文番号ではなくノートを起点にする必要があります。
小売店のメールアドレスは、本物とは限らない。 共有するかどうかは小売店が選びます。オプトインしなかった場合、「Faire will provide an anonymized email address in that field instead」であり、それは「cannot be changed or adjusted」です。同期されたFaire注文から作った卸顧客リストは、自動的にマーケティングリストにはなりません。ライフサイクル施策を設計する前に、匿名化されたレコードが何割あるかを確認する価値があります。
フルフィルメント同期には条件がある。 同期される項目の一覧で、フルフィルメント情報には注記が付いています。「with fixed rate shipping enabled」。2年近く使っている米国のマーチャントのレビューも、外側から同じ縁を描写しています。「Shopify and Faire orders will currently not sync both ways unless the Faire orders are within a shipping zone」。
在庫同期はロケーション単位で、リンク前提。 初期値は全ロケーションで、Manage locationsから絞り込めます。商品と全バリエーションがリンクされている場合のみ機能し、在庫同期と注文同期の両方がオンのときだけFaire注文でShopify在庫が引き落とされます。
商品のリンクはSKU完全一致か手作業か。 Faireが自動照合するのは、FaireのSKUがShopifyのSKUと「an exact and unique match」である場合のみです。それ以外はProduct linkingタブで手作業になります。SKUが不揃い、あるいはそもそも無いブランドは全部手動です。そして商品リンクは、上記すべての前提条件であり、Preferencesタブを表示するための条件でもあります。
価格同期は通貨制限あり。 「currently only syncs Faire-supported currencies」。Shopify側がそれ以外の通貨なら、Faireの価格は手入力になります。
1ストア1アカウント。 リンクできるShopifyアカウントは同時に1つだけで、複数の在庫ロケーションを持つShopifyストアでも、紐づくFaireアカウントは1つです。
実際に報告されている不具合
4.6という平均は本物ですが、その内訳の形も同じく本物です。5つ星が84%、1つ星が7%。418件のうち30件が最低評価です。Shopifyの自動生成サマリーは、B2B拡大に有用で在庫・注文管理が評価されている、とまとめています。
直近の低評価は、アプリ全体が悪いというより、2つの具体的な点に集中しています。
1つ目は公開範囲が広すぎることです。2026年7月、米国のマーチャントはインストール時に「ALL products were assigned the Faire tag」となり、タグを外したあとも商品はFaire上に残り、無効化はされているものの簡単には削除できなかったと書いています。カタログの一部だけを卸に出すつもりなら、接続の前に範囲を決めてください。
2つ目は二重計上です。同じマーチャントは、Faire注文がShopifyダッシュボードに出ることで「skews my daily sales numbers and creates two places where the order exists」と指摘しています。これは不具合ではなく注文同期の性質です。ただし、有効化した日からShopifyの分析はDTC実績のきれいな像ではなくなります。FaireのPreferencesでは同期注文へのorder tagとorder nameの形式を設定できるので、そこが緩和策になります。タグを付け、そのタグを含めるべきでないレポートから除外する。
3つ目は、2026年7月に投稿された利用5か月のマーチャントによるもので、商品の重複やカートが空になる同期障害が長期化し、サポートの返答が「takes forever to respond」だったという内容です。1件で傾向は語れません。ただ、この連携が壊れたとき、復旧経路はShopifyではなくFaireのサポートキューを通ることは知っておく価値があります。
判断
自社の卸運用のために入れるアプリではありません。 Faireは連携機能が付いたマーケットプレイスであって、既存取引先向けの卸システムではありません。もし目的が「既にいる小売店向けの、価格ティア付き発注ポータル」なら、それは別の問いです。ShopifyのB2B機能か専用の卸アプリの領域であり、そこにマーケットプレイスの手数料を払う理由はありません。
発見されるために入れるアプリです。 15%が買っているのは、小売店の審査、返品の物流と費用、期日どおりの入金保証、そしてあなたが与信を負わずに対象小売店へ60日サイトを提供できることです。この一覧は「自前でやるなら何を作る必要があるか」と読み替えてください。与信チェック、返品プロセス、会ったこともない取引先の売掛リスク。小さなブランドにとって15%は妥当な取引です。成長の源泉が自力で開拓した取引先に移ったブランドにとっては、Faireがやっていない仕事への15%です。
導入するなら初日に4つやってください。 接続前に公開する商品範囲を決める(カタログ全体が出ないように)。既存および自力開拓の小売店には必ずFaire Directリンクを送る(マーケットプレイスで見つけさせない)。3%を払う具体的な理由が無い限りACH Net 30を選ぶ。同期されるFaire注文にorder tagを即座に設定する(Shopifyのレポートを分離可能に保つ)。
四半期ごとに1つの数字を見直してください。 Faire経由の売上のうち、Faire Directではなくマーケットプレイス経由の比率です。この連携のコストを決めているのはアプリではなく、その比率です。
参考・出典
- Shopify App Store — Faire: Sell Wholesale
- Faire Help Center — How much does it cost to sell on Faire if I'm based outside of North America?
- Faire Help Center — How much does it cost to sell on Faire if I'm based in North America?
- Faire Help Center — What is Shopify order sync?
- Faire Help Center — What is Shopify inventory sync?
- Faire Help Center — How do I manage my Shopify settings?
- Faire Help Center — Can I integrate with Shopify?
Shop Pay Installmentsは有効化無料、アプリ不要、そしてShopifyは手数料を公開していません。レートを見られるのは自社の管理画面の中だけです。加えてCapital OneとChaseのクレジットカードを受け付けず、月次プランはデビットカード限定、ギフトカードとサブスクリプション商品は対象外で、商品ごとにオン・オフを切り替えることもできません。Affirmはパスワード保護中のストア、英語以外の主要言語、主にB2Bという理由でアカウントを停止します。さらにShopifyの「Getting paid」ページは「disputeは管理画面に通知される」と書き、FAQは「管理画面には通知されない」と書いています。適格性を満たせない場合の代替はKlarna、Afterpay、Sezzle、Zip、PayPalのon-site messagingアプリで、このカテゴリーの評価は1.0〜3.2です。調査日は2026年9月2日です。