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Shopifyの予約販売にPlusは不要|止まるのはShop Pay・Apple Pay・POSのほうと、予約アプリの課金軸が4種類ある話

Shopifyの予約販売(デポジット・後日残額課金)にShopify Plusは必要ありません。公式ドキュメントで確定できる制約は決済ゲートウェイと、Shop Pay・Apple Pay・Google Payの高速チェックアウトが使えないこと、POS・B2B・ドラフトオーダーが対象外であることです。再入荷通知は標準機能に存在しません。予約販売アプリの課金軸が「注文数」「予約売上高」「Shopifyプラン連動」「通知件数」の4種類に割れる点まで、一次情報で整理しました。調査日は2026年8月31日です。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 16#Shopifyブログ運営#アプリ比較#初心者向け

この記事でわかること

この記事の目次Contents閉じる開く

在庫が切れたときの選択肢は2つあります。入荷したら知らせる(再入荷通知)か、いま注文を受けてしまう(予約販売)かです。

どちらもShopifyの標準機能では完結しません。ただし「できない理由」がまったく違います。再入荷通知は標準機能に存在しないだけですが、予約販売のほうは、Shopifyの決済基盤に踏み込む機能なので、対象外になる決済手段や販売チャネルが具体的に列挙されています。

そして予約販売の話でいちばん多い誤解が、Shopify Plusが必要だというものです。**公式ドキュメントを確認する限り、そのような要件はありません。**代わりに、Shop Pay・Apple Pay・Google Payの高速チェックアウトが使えなくなります。こちらのほうが、実際の売上への影響は大きいかもしれません。

この記事では、Shopifyヘルプセンターとshopify.devの記載だけを使って、標準機能の境界線を確定させます。そのうえで、再入荷通知アプリ5本と予約販売アプリ3本の課金軸を、同じ表に並べます。調査日は2026年8月31日です。

先に結論

**再入荷通知は、Shopifyの標準機能にありません。**顧客通知の一覧にも、通知テンプレートのLiquid変数リファレンスにも、該当する記載がありません。アプリが必須です。

**予約販売にShopify Plusは不要です。**shopify.devの購入オプションのドキュメントにも、その制限事項の項目にも、Plusという要件は出てきません。実際のゲートになっているのは決済ゲートウェイです。

**代わりに、Shop Pay・Apple Pay・Google Payでは予約商品を購入できません。**ヘルプセンターに明記されています。これらの高速チェックアウトが売上比率の大きいストアは、影響を先に見積もる必要があります。

**Shopify POS、ドラフトオーダー、B2Bも予約販売の対象外です。**加えてBuy X get Y割引が非対応、ローカル決済手段が使えない、checkout.liquidのカスタムチェックアウトを使っているストアでは利用できない、といった制約がshopify.devに列挙されています。

**純正のShopify Subscriptionsアプリは予約販売に使えません。**同アプリは週次・月次・年次で自動継続課金するサブスクリプションの機能のみで、ヘルプセンターは「予約販売を使うには、App Storeから予約販売アプリをインストールする必要がある」と明記しています。

**予約販売アプリの課金軸は4種類に割れます。**月間注文数、予約売上高、Shopifyプラン連動、そして通知件数。**そして「Shopifyプラン連動」型のアプリでは、Plusのほうが月額が高くなります。**予約販売にPlusは不要なのに、Plusだとアプリ代が上がるという構図です。

標準機能で在庫切れに対応できる範囲

まずアプリなしでできることを確認します。

Shopifyには「在庫切れでも販売を続ける(Continue selling when out of stock)」という設定があります。商品またはバリエーション単位で、在庫が0以下になっても購入できるようにするものです。

仕様上の注意が3つあります。

**1つ目は、在庫追跡がONのときにしか選択できないこと。**在庫を追跡していない商品では、この設定自体が出てきません。

**2つ目は、Shopify POSの注文には適用されないこと。**POSではスタッフに警告が表示されたうえで販売を続行できる、という別の挙動になります。

**3つ目は、複数ロケーション運用での見え方です。**オンライン注文をフルフィルするロケーションの在庫が0の場合、他のロケーションに在庫があっても、顧客側の表示は「在庫切れ」になります。

**そしてこの設定でできるのは、「在庫0でも通常価格・通常決済で即時全額課金して売る」ことだけです。**部分支払い、デポジット、後日の残額課金、「予約商品」という表示、配送予定日の提示、予約数の上限設定は一切含まれません。これらはすべて別の仕組みの話になります。

予約販売はSelling Plan APIの上に作られている

shopify.devの購入オプションのドキュメントによると、予約販売に専用のAPIはありません。sellingPlanGroupCreate というミューテーションで、価格ポリシー・配送ポリシー・在庫ポリシー・請求ポリシーの組み合わせとして表現されます。

セリングプランのカテゴリは4つで、SUBSCRIPTION(定期購入)、PRE_ORDER(予約販売)、TRY_BEFORE_YOU_BUY(試着後購入)、OTHER です。

**部分支払いの仕組みは、請求ポリシーのcheckout chargeで表現されます。**チェックアウト時に一部だけ課金し、残額を指定日(EXACT_TIME)またはチェックアウトからX日後(TIME_AFTER_CHECKOUT)に課金できます。checkout chargeを0にすれば、チェックアウト時には課金せず全額を後日回収する構成にもできます。

顧客の支払い方法はShopifyがPaymentMandateとして保管し、残額の請求は orderCreateMandatePayment で実行します。**ただしshopify.devは、課金タイミングのスケジュール管理と決済失敗時の処理はアプリ側の責任だと明記しています。**予約販売アプリを選ぶとき、決済失敗のリカバリをどう扱うかは確認しておくべき論点です。

「Plus限定」ではなく「決済ゲートウェイ限定」

予約販売がShopify Plus限定だという説明を見かけますが、shopify.devの該当ページにも、その制限事項の項目にも、Plusという記載はありません。

実際のゲートは決済ゲートウェイです。ここで注意すべきなのは、shopify.devとヘルプセンターで記述が食い違っている点です。

shopify.devは、Shopify Payments、PayPal Express、Adyen on Shopify、そして一部のマーチャント向けにStripeを挙げています。一方でヘルプセンター側は、Shopify PaymentsまたはPayPal Expressのみ、とより狭く書いています。

**どちらが現行の正確な仕様かは、今回の調査では確定できませんでした。**自社の決済構成がShopify PaymentsとPayPal Expressのどちらでもない場合は、導入前にShopifyサポートで確認することをおすすめします。

対象外になるものを、一覧で確認する

shopify.devとヘルプセンターに記載されている制約をまとめます。「Plusが必要か」より、こちらのほうが実務への影響が大きい項目です。

項目予約販売での扱い
Shop Pay / Apple Pay / Google Pay予約商品を購入できない
Shopify POS利用不可
ドラフトオーダー利用不可
B2B利用不可
Buy X get Y 割引非対応
ローカル決済手段利用不可
checkout.liquid カスタムチェックアウト利用不可(Checkout Extensibilityへの移行が必要)
カートパーマリンク非対応
Order Edits API「削除」のみ対応
Shop Promise非対応
同一商品の複数購入オプション混在1回のチェックアウトでは不可

**Shop Pay・Apple Pay・Google Payが使えない点が、最も見落とされやすいところです。**スマートフォン経由の購入比率が高いストアでは、予約販売を開始した商品のCVRがそれ以前と比較できなくなります。予約販売の効果測定をするとき、この差分を織り込まないと判断を誤ります。

複数の予約商品がカートに入っている場合の挙動も、ヘルプセンターに書かれています。最も早い期日が全体に適用され、「フルフィル時課金」の設定が特定日の設定より優先され、デポジットは合算されてチェックアウトで課金されます。

再入荷通知アプリ5本の無料枠は、単位が違う

2026年8月31日時点のShopify App Storeで確認した値です。無料枠が「何の数」で決まるかに注目してください。

アプリ名開発者無料枠有料の起点評価 / レビュー件数Built for Shopify日本語UI
Notify Me! Back in Stock AlertNotify Me!通知10件 / 予約5件 / ウィッシュリスト50操作月9.90ドル4.9 / 3,612件ありあり
Preorder, Back In Stock ‑ STOQArtos Software予約10件 / メール30通(月)月10ドル5.0 / 約3,550件ありあり
Amp Back in Stock & Preorder +HEL SG PTE LTD通知10件(月)月19ドル4.9 / 845件ありなし
Swym Back in Stock AlertsSwym Corporationなし(トライアルのみ)月19.99ドル4.7 / 419件なしなし
Alert Me! Restock AlertsDibble Development通知10通(月)月4.99ドル4.3 / 239件なしなし

比較表から読み取れることが4つあります。

**1つ目は、無料枠の実用性がほぼないことです。**月10件前後の通知は、動作確認以上の意味を持ちません。「無料プランあり」を選定条件にすると、実質的に判断材料が失われます。有料の起点で比べるほうが現実的です。

**2つ目は、有料の起点に4倍の開きがあることです。**Alert Me! Restock Alertsの月4.99ドル(50通)から、Swymの月19.99ドル(1,000 alert requests)まで幅があります。ただし通数も違うので、単価で見る必要があります。

**3つ目は、日本語UIが2本だけということです。**Notify Me! Back in Stock AlertとSTOQのみです。Amp、Swym、Alert Me! は英語UIのみでした。

**4つ目は、Swymの「preorder」が予約販売ではないことです。**Swymの機能タグには支払い関連の項目がなく、データアクセスのスコープにも購入オプションやセリングプラン、payment mandateが含まれていません。**ここでいうpreorderは入荷前の需要収集=ウェイトリストであって、決済を伴う予約販売ではありません。**なお2026年5月14日のレビューに、無料プランが廃止されて有料のみになったという指摘がありました。

予約販売アプリの課金軸は4種類ある

予約販売アプリのほうは、課金の考え方そのものが分かれます。

アプリ名開発者課金軸料金評価 / レビュー件数Built for Shopify日本語UI
Preorder Now Presale TimesactKairock Partners SRL月間注文数(Flex)または Shopifyプラン連動(Fixed)Flex 月5ドル〜/Fixed Basic 23ドル・Grow 47ドル・Advanced 73ドル・Plus 117ドル5.0 / 1,965件ありあり
Preorder Wolf | Pre order nowBoss Apps月間予約売上高月4.99ドル(売上500ドルまで)/19ドル(2,000ドル)/38ドル(3,000ドル)4.8 / 501件ありなし
Amai PreOrder Manager + NotifyAmaiShopifyプラン連動Basic 12.95ドル/Standard 24.95ドル/Advance 59.95ドル/Plus 89.95ドル4.2 / 484件なしなし
Notify Me! Back in Stock AlertNotify Me!月間予約注文数月9.90ドル(500件)〜39.90ドル(1,500件)、超過0.15〜0.20ドル/件4.9 / 3,612件ありあり
Preorder, Back In Stock ‑ STOQArtos Software月間予約注文数+通知数月10ドル(100件+1,000通)〜69ドル(無制限)5.0 / 約3,550件ありあり

ここで最も注意すべきなのが、Shopifyプラン連動型です。

Amai PreOrder Manager + Notify は、機能ではなくマーチャントのShopifyプランで価格が決まります。Basicなら月12.95ドル、Plusなら月89.95ドル。機能内容は同じで、価格が約7倍になります。

Preorder Now Presale Timesact のCORE Fixedプランも同じ構造です。Basicで月23ドル、Plusで月117ドルです。ただしTimesactにはFlexという別系統があり、こちらは月5ドルからで、追加10件の注文ごとに課金され、超過は1注文あたり0.2ドルという従量型です。注文数がそれほど多くないPlusストアなら、Fixedではなく Flex を選ぶだけで大きく変わります。

**Preorder Wolf の「月間予約売上高」という課金軸は、今回確認した中で唯一のものでした。**月額4.99ドルで予約売上500ドルまで、19ドルで2,000ドルまで、38ドルで3,000ドルまで。単価の高い商品を予約販売するストアでは、注文数ベースより早く上限に当たります。逆に低単価・多数注文のストアには有利です。なお無料プランはテストストア・開発ストア・パートナーストア専用で、本番ストアは対象外です。

App Storeで消えたアプリ、名前が変わったアプリ

今回の調査で、記事や比較表に載りやすいが現状と食い違うものが3つ見つかりました。古い記事を参照するときの注意点として共有します。

**PreOrder Now WOD(開発者: Website on Demand Studio, LLC)は、2026年8月31日時点でApp Storeから配信停止されています。**アプリページを開くと「This app is not currently available on the Shopify App Store.」と表示されます。料金・評価・機能はページに掲載されていないため、確認できません。現行の選択肢として検討することはできません。

**apps.shopify.com/back-in-stock のアプリ名は「Back in Stock ‑ Restock Alerts」ではなく、「Amp Back in Stock & Preorder +」に変わっています。**開発者はHEL SG PTE LTDで、ブランド名はAmpです。

「Notify! Back in Stock|PreOrder」も、現在は「Notify Me! Back in Stock Alert」に改称されています。

アプリ名とURLハンドルは変わります。比較記事を読むときは、実際のApp Storeページを開いて名称と提供状況を確認してください。

ケース別の考え方

在庫が切れたときに知らせたいだけ

再入荷通知アプリが必要です。標準機能にはありません。日本語UIが要件ならNotify Me! Back in Stock AlertかSTOQ、コストを最優先するならAlert Me! Restock Alerts(月4.99ドルで50通)が候補になります。

在庫0でも通常どおり買えるようにしたいだけ

アプリは不要です。商品またはバリエーションの「在庫切れでも販売を続ける」をONにすれば足ります。在庫追跡がONであること、POSには適用されないこと、複数ロケーションでの表示挙動の3点だけ確認してください。

デポジットを取って、残額は後日課金したい

予約販売アプリが必要です。**Shopify Plusは不要ですが、決済ゲートウェイの要件があり、Shop Pay・Apple Pay・Google Payが使えなくなります。**部分支払いに対応しているのは、Notify Me! Back in Stock Alert(Kickstart以上で%または固定額)、STOQ、Timesact、Amaiです。SwymとAlert Me! は対応していません。

Shopify Plusを使っている

**プラン連動型のアプリ(Amai、TimesactのCORE Fixed)を避けるだけで、月額が大きく変わります。**Timesactを使うならFlex系統を検討してください。予約注文数が少ないなら、注文数ベースのNotify Me! やSTOQのほうが安く収まる可能性があります。

予約販売と再入荷通知の両方が必要

Notify Me! Back in Stock AlertとSTOQは両方を1本でカバーしています。どちらも日本語UIがあり、Built for Shopifyバッジを持ち、Checkout拡張に対応しています。アプリ数を増やしたくない場合の第一候補になります。

店頭(POS)でも予約を受けたい

予約販売はPOSで利用できません。標準機能側の制約なので、アプリで回避することはできません。

導入前チェックリスト

  • Shop Pay・Apple Pay・Google Payの売上比率を把握しているか。予約商品ではこれらが使えない
  • 決済ゲートウェイがShopify PaymentsまたはPayPal Expressか。それ以外の場合はサポートに確認したか
  • checkout.liquid のカスタムチェックアウトを使っていないか(使っている場合は移行が必要)
  • POS・B2B・ドラフトオーダーでの予約受付が要件に入っていないか
  • 課金軸がどれか(注文数・予約売上高・Shopifyプラン連動・通知件数)
  • Shopify Plusを使っている場合、プラン連動型を選んでいないか
  • 無料枠を超えたあとが従量課金か、プラン移行か。超過単価はいくらか
  • 決済失敗時のリカバリをアプリがどう扱うか(スケジュール管理はアプリ側の責任と明記されている)
  • 日本語UIの有無と、日本語サポートの有無を分けて確認したか
  • 比較対象のアプリが現在もApp Storeで配信されているか

まとめ

判断の順番は4つです。

  1. 標準機能で足りるかを先に切り分ける。「在庫0でも通常価格で即時全額課金して売る」だけなら、アプリは不要です。デポジットや後日課金が必要になった時点で、初めてアプリの話になります。
  2. **Plusの有無ではなく、決済手段と販売チャネルで判断する。**予約販売にPlusは不要です。止まるのはShop Pay・Apple Pay・Google Pay、そしてPOS・B2B・ドラフトオーダーのほうです。
  3. **課金軸を先に特定する。**注文数、予約売上高、Shopifyプラン連動、通知件数。単価の高い商品ならPreorder Wolf の売上高ベースは早く上限に当たります。Plusならプラン連動型を避けるだけで月額が変わります。
  4. **アプリ名とURLは変わる。**古い比較記事を参照するときは、App Storeページを開いて現在の名称と提供状況を確認してください。配信停止になっているものもあります。

料金・評価・機能はいずれも2026年8月31日時点でShopify App Store、Shopifyヘルプセンター、shopify.devに掲載されていた内容です。決済ゲートウェイの要件については、shopify.devとヘルプセンターで記述が異なっていたため、導入前に公式サポートで確認してください。

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