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Shopifyで配送ラベルを買える国は8か国、日本は入っていない|だから日本の送り状アプリは「CSV出力」ばかりになる。7本を発行型とCSV型に分けて比較

Shopifyヘルプセンターの配送ラベル購入ページには、キャリアと国の対応表が載っています。米国・カナダ・オーストラリア・英国・フランス・ドイツ・イタリア・スペインの8か国で、日本はありません。海外記事が「Shopify管理画面からラベルを買って印刷する」と書き、日本語記事が「CSVを出力してB2クラウドに取り込む」と書くのは、翻訳の問題ではなく仕様の違いです。この構造を出発点に、日本向け送り状アプリ7本を「ラベル発行型」と「CSV出力型」に分類し、課金の分母が月間注文数ではなく1回の出力件数である点まで、2026年9月1日時点の一次情報で整理しました。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 19#Shopifyブログ運営#アプリ比較#初心者向け

この記事でわかること

この記事の目次Contents閉じる開く

Shopifyの出荷まわりを調べていると、日本語の情報と英語の情報が最後まで噛み合いません。

英語の解説は「注文画面からラベルを買い、ラベルプリンターで印刷して貼る」で完結します。日本語の解説は「CSVを出力して、ヤマトB2クラウドや佐川e飛伝に取り込む」から始まります。同じプラットフォームの話をしているのに、作業の起点が違います。

理由は、Shopifyヘルプセンターの配送ラベル購入ページを見ると1分で分かります。そこには「Shopifyのキャリアアカウントを通じてラベルを購入できるキャリア」の対応表が置かれていて、行に並ぶ国はこれだけです。

米国、カナダ、オーストラリア、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン。

日本はありません。

つまり日本のストアは、Shopify管理画面から配送ラベルを買うという選択肢を最初から持っていません。日本のShopify配送アプリがCSV出力機能を中心に発達しているのは、ベンダーの好みではなく、この一点から来ています。この記事では、その構造を確認したうえで、実在する送り状アプリ7本を「ラベルを実際に発行するもの」と「CSVを出力するもの」に分類し、比較の軸を作ります。調査日は2026年9月1日です。

先に結論

出荷件数が1日数件までで、すでにヤマトB2クラウドや佐川e飛伝を使っているなら、必要なのはCSV出力アプリだけです。月額$2.49から選択肢があります。

配送会社との契約を自分で結んでいない、または結びたくないなら、プラスシッピングが唯一の「契約なしで送り状まで出せる」構成です。ただしApp Storeの評価は3.5と今回の7本で最も低く、直近レビューに処理速度の指摘があります。

自社のキャリアアカウントを持っていて、海外発送のインボイスまで一括で出したいならShipandcoです。日本語・英語・フランス語に対応し、評価4.9(145件)と今回で最も高い評価です。

そして全アプリに共通する落とし穴があります。日本語名のアプリでも、課金は例外なくUSD建てです。

Shopify標準でどこまでできるか

まず、日本のストアでも標準機能で使える範囲を確定させます。

配送プロファイル、送料設定、注文のフルフィルメント処理、追跡番号の手入力と通知メールは、プランに関係なく標準機能です。ここまではアプリなしで運用できます。

できないのが、次の2つです。

配送ラベルの購入と印刷

ヘルプセンターの記載はこうです。

To buy shipping labels in Shopify, your business needs to have an eligible fulfillment location and for some carriers your store needs to be based in the same country as the fulfillment location.(Shopifyでラベルを購入するには、対象となるフルフィルメントロケーションが必要で、一部のキャリアではストアの住所がフルフィルメントロケーションと同じ国にある必要があります)

そして対応表に並ぶキャリアは、米国がUSPS・UPS・DHL eCommerce・DHL Express・FedEx、カナダがCanada Post・DHL Express Canada・Purolator・UPS、オーストラリアがAustralia Post、英国がEvri・DPD・Royal Mail・Yodel・DHL Express Europe、以下フランス・ドイツ・イタリア・スペインと続きます。

ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便は、この表のどこにも登場しません。

同じ構造は、チェックアウトのリアルタイム送料(第三者キャリア計算配送)でも起きています。そちらも対応キャリアは5社で日本の運送会社は含まれません。詳細はリアルタイム送料の制約を扱った記事で整理しています。

送り状データの書き出し

Shopifyの注文CSVエクスポートは存在しますが、出力されるのはShopify標準のフォーマットです。ヤマトB2クラウド、佐川e飛伝、日本郵便ゆうパックプリントRが取り込める列構成ではありません。文字コードの問題もあります。日本の送り状発行システムはShift-JISを前提にしているものが多く、UTF-8で出力されたCSVをそのまま渡すと文字化けします。

**判定:日本のストアにとって、送り状まわりはアプリが必要な領域です。**ただし「どのアプリが必要か」は、キャリア契約の有無で分岐します。

アプリは2種類に分かれる

日本向けの送り状アプリは、比較記事ではまとめて「配送アプリ」として並べられがちですが、やっていることが根本的に違う2種類が混在しています。

ラベル発行型は、アプリ側で送り状そのものを作ります。印刷して貼れば出荷できます。プラスシッピングとShipandcoがこれに当たります。

CSV出力型は、送り状を作りません。注文データを各配送会社の送り状発行システムが読める形式に変換して吐き出すだけです。実際の送り状はB2クラウドやe飛伝の側で印刷します。配送マネージャー、伝票ぽんっ、Japan Order CSV、TimePort、シンプル送り状データ出力くんがこちらです。

この違いを踏まえずに月額だけを比べると、$2.49のアプリと$10のアプリが同じ土俵に見えてしまいます。実際には、前者を選んだ場合はB2クラウド側の作業が残り、後者を選んでも残ります。作業が消えるのは発行型だけです。

送り状アプリ7本の比較

2026年9月1日時点のShopify App Store掲載情報です。すべてのアプリで「All charges are billed in USD.」が明記されており、円建て課金のアプリは1本もありませんでした。

アプリ開発元評価(件数)最低料金出力・処理の上限無料トライアルBFS
ShipandcoShip&coラベル発行4.9(145)Free to installラベル従量課金30日なし
プラスシッピングPlus Shippingラベル発行3.5(31)Free to install記載なし記載なしなし
Japan Order CSVFlagship Inc.CSV出力4.7(18)無料プランあり1回100件(無料)/2,500件(有料)30日あり
配送マネージャーd2c-square.comCSV出力4.6(25)$9.90/月出力無制限30日なし
シンプル送り状データ出力くんWorld8 Inc.CSV出力5.0(1)無料プランあり1回5件(無料)/100件/1,000件記載なしなし
伝票ぽんっファイブビットCSV出力レビューなし$10/月記載なし14日なし
TimePortPsyve Inc.CSV出力レビューなし$7/月配送日時設定1件(上位で無制限)14日なし

この表から読み取るべきことが3つあります。

第一に、**クォータの分母が「月間注文数」ではありません。**Japan Order CSVは「1回に処理できる注文数(at once)」、シンプル送り状データ出力くんは「一度に最大◯件」、TimePortは「配送日時設定の件数」です。月に何件売れるかではなく、1回の出荷作業でまとめて何件処理するかが効いてきます。まとめ出荷をしないストアなら、安いプランで足ります。

第二に、Built for Shopifyバッジを取得しているのはJapan Order CSVだけでした。日本語のアプリでバッジを持っているものは多くありません。

第三に、**レビューが0件のアプリが2本あります。**伝票ぽんっとTimePortです。TimePortは公開日が2026年5月21日と直近で、レビューがないのは当然とも言えます。ただし出荷は止まると売上が止まる業務なので、実績のないアプリを本番で使うかどうかは、テストストアでの検証を前提に判断すべきです。

Shipandco

京都のShip&co社が提供しています。App Store上の表示名は「Shipandco」で、日本語名は表示されていません。対応言語は英語・フランス語・日本語で、今回の7本で唯一「英語にも日本語にも対応している」アプリです。

説明文の重要な一文はこれです。

Use your carrier accounts (FedEx, UPS, DHL, Yamato, Sagawa, Japan Post, etc).

自社でキャリアアカウントを持っていることが前提のモデルです。契約済みの運賃をそのまま使い、ラベルとインボイスの発行だけをShipandcoが担います。「2クリックでラベルとペーパーレスのコマーシャルインボイスを生成」「追跡番号がShopifyへ即時同期」と書かれています。

料金は「Free to install」表示ですが、プラン説明に「Usage-based: starts at $8/mo + pay per label」とあり、月額$8からの基本料に加えてラベル1枚ごとの従量課金が乗る構造です。さらに「External charges may be billed by Ship&co separately from your Shopify invoice.(Ship&coからShopifyの請求とは別に外部課金が発生する場合があります)」と明記されています。Shopifyの請求書だけを見ていてもコストが把握できないタイプなので、経理側の管理方法を先に決めておく必要があります。

評価は4.9(145件)で今回最高です。2026年6月の日本のストアからのレビューには、ゆうパックの時間指定をチェックアウトで選べるようにしてほしい、という要望が出ています。海外発送とインボイスに強い一方、国内の配送日時指定は別アプリの領域だと読めます。

向いているのは、既にヤマト・佐川・日本郵便やFedEx・DHLと契約していて、海外発送の書類作成に時間を取られているストアです。

プラスシッピング

正式名称は「プラスシッピング | ヤマト・日本郵便・佐川を特別料金で配送」です。Shipandcoと逆で、キャリア契約を自分で持っていないストア向けの構成になっています。

ご申込のみで、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便を利用可能。公示価格より安く利用でき、60サイズなら最安499円(税別)で発送できます。

料金体系は「月額利用料無料で、アプリ利用に際し発生する料金は、Shopify事業者限定の特別配送料のみです」とあり、「配送料以外の追加コストは一切かかりません」と書かれています。決済は請求書払いとクレジットカード払いに対応します。

導入手順もApp Storeページに書かれていて、インストール後に基本情報を入力してサービス申込み、各配送会社からの連絡を待って送り状台紙を受け取る、という段取りです。申込みから利用開始まで、配送会社側の手続き期間が挟まる点は見落とされがちです。

2026年5月25日に発送代行機能が追加され、自家発送と併用できるようになったとも記載されています。

注意すべきは評価です。3.5(31件)と今回の7本で最も低く、1つ星が16%(5件)あります。2026年5月の日本のストアからのレビューは「金額は最安値ありがたい」と前置きしつつ、システムの遅さ、決済ができない事象、印刷順序、住所エラー指摘の遅さを挙げ、「日毎10件以上発送がある場合は相当なストレスと作業効率悪化は不可避」と書いています。一方で2026年7月のレビューは「送り状の購入、ラベル印刷までの操作導線がシンプル」と評価しています。

**向いているのは、配送会社との個別契約を持たず、出荷件数が1日10件を大きく超えない小〜中規模ストアです。**件数が増える見込みがあるなら、レビューの指摘を無視せず、繁忙期の想定件数で試してから決めるべきです。

Japan Order CSV

Flagship Inc.(東京・麹町)が提供する、今回唯一のBuilt for Shopify取得アプリです。公開は2018年3月22日と、この分野では古参にあたります。

料金は2段階です。無料の「Ecosystem plan」は1回に最大100件処理でき、出せるのは「Shopify CSV with localized data」です。有料の「Complete Plan」が$29.99/月で、「Download data for Japanese courier」つまり日本の配送会社向けフォーマットは有料プラン限定、1回に最大2,500件処理できます。30日間の無料トライアル付きです。

無料プランでは日本の送り状フォーマットが出せないという設計は、無料プランありという表記だけを見て入れると期待が外れる部分です。

技術的な要点として「Shopify標準CSVと同じ構造で、文字化けせずShift-JIS形式で出力でき、設定により配送日時とLine Item Propertyを追加できる」と記載されています。文字コードを明示しているのは、この分野では実務的に重要な情報です。Works withにNP後払いとAmazon FBAが含まれる点も、他の6本にはない特徴です。

2026年6月の日本のストアからのレビューは、テーマがブロック追加に対応しておらず、カート上の日時指定入力の表示にコード編集が必要だったと書いています。テーマ互換性の確認は入れる前に必要です。

向いているのは、月間の出荷が数百件以上あり、まとめ処理が前提で、NP後払いを併用しているストアです。

配送マネージャー

d2c-square.comが提供します。公開は2021年7月8日、評価4.6(25件)です。料金は月$9.90、または年$108.90(1か月分お得)で、30日間の無料トライアルがあります。

機能欄に「ヤマト、佐川、日本郵政連携のCSV作成(出力無制限)」と明記されており、今回のCSV出力型で唯一、件数上限のない設計です。加えて配送日時指定、店舗営業日設定、出力条件ルール作成、注文一覧フィルター、追跡番号反映を含みます。

レビューは日本のストアからのものが中心で、2026年6月には「シンプルで使いやすい点と日本語でサポートを受けられるのが魅力」「おそらく少数で対応されているため、返答が遅い場合もありました」という趣旨の評価があります。日本語サポートはあるが、体制は小規模である可能性を織り込んでおくのが現実的です。

**向いているのは、出荷件数の変動が大きく、月によって数十件から数百件まで振れるストアです。**件数上限がないぶん、プラン変更を気にせず使えます。

伝票ぽんっ

福岡のファイブビットが提供します。$10/月、14日間の無料トライアル。レビューは0件です。

このアプリの価値は説明文の具体性にあります。対応する送り状発行システムを固有名で列挙している唯一のアプリです。

【対応している送り状発行システム】佐川郵便 / e飛伝2 / e飛伝3 / e飛伝Pro / ヤマト運輸 / B2クラウド / 日本郵便 / Webゆうパックプリント / ゆうパックプリントR / クリックポスト

他の4本は「ヤマト・佐川・日本郵便のフォーマットに対応」という粒度で、どのバージョンのどのシステムかまでは書いていません。e飛伝Proやゆうパックプリント(Web版)を使っている場合、対応可否を明記しているのはこのアプリだけです。

配送日の入力についても、リードタイム・曜日・締め時間・休暇を指定できると記載されています。

**向いているのは、使っている送り状発行システムが特定されていて、対応可否を事前に確定させたいストアです。**レビューがないぶん、無料トライアル期間内に実際のCSVを取り込んで検証する前提で入れることになります。

TimePort と シンプル送り状データ出力くん

TimePort(Psyve Inc.)は2026年5月21日公開の新しいアプリです。スタンダードプランが$7/月、プロプランが$10/月で、差は「配送日時設定」の件数(1件か無制限か)です。CSV出力に加えて、商品ページへの最短お届け日表示とカートでの配送日時選択をコードなしで設置できると記載されています。14日間の無料トライアルがあります。

シンプル送り状データ出力くん(World8 Inc.)は、無料プランで1回5件、$2.49/月で100件、$4.99/月で1,000件という段階になっています。今回の7本で最も安い有料プランです。出力形式をCSV(Shift-JIS、UTF-8)とExcelから選べる点、対象注文を「未発送のみ」か「すべて」から指定できる点が特徴です。レビューは1件(5.0)のみです。

この2本は、機能を絞って安く済ませたい小規模ストアの選択肢という位置づけになります。ただしTimePortはレビューなし、シンプル送り状データ出力くんはレビュー1件なので、判断材料は説明文と無料枠での検証に限られます。

ケース別の選び方

キャリア契約がない、出荷は1日数件

プラスシッピングです。契約なしで送り状まで出せるのはこれだけです。ただしレビューの指摘どおり、件数が増えると運用が重くなる可能性があります。

キャリア契約があり、海外発送がある

Shipandcoです。インボイス発行と多言語対応が理由です。コストはShopify請求とは別建てになる点に注意します。

すでにB2クラウドやe飛伝で回していて、転記作業だけ消したい

CSV出力型で足ります。使っている送り状発行システムが明確なら伝票ぽんっ、出荷件数の振れ幅が大きいなら配送マネージャー、まとめ出荷が中心でNP後払いを併用しているならJapan Order CSVです。

とにかく安く済ませたい

シンプル送り状データ出力くんの無料プランから試します。1回5件までなので、それで足りるかがそのまま判断基準になります。

導入前チェックリスト

  • 自店にキャリア契約があるか。ないなら発行型が必要になる
  • 使っている送り状発行システムの正確な名称とバージョンを把握しているか
  • 1回の出荷作業でまとめて処理する件数はいくつか(月間注文数ではない)
  • 出力される文字コードがShift-JISに対応しているか
  • USD建て課金である前提で、為替変動を含めた年間コストを見積もったか
  • 使用中のテーマで、カートへの配送日時入力ブロックが追加できるか
  • 無料トライアルの日数と、その期間内に実際のCSVを取り込んで検証できるか
  • レビュー0件のアプリを本番投入する場合の切り戻し手順を決めたか
  • 配送日時指定の機能が必要か。必要なら配送日時指定の標準機能の範囲も確認する

まとめ

2026年9月1日時点の整理は、次のようになります。

**Shopifyが配送ラベルを売っている国は8か国で、日本は入っていません。**これは設定で変えられるものではなく、日本のShopify出荷アプリがCSV出力を中心に組み立てられている理由そのものです。海外向けの解説記事の手順が日本でそのまま使えないのは、翻訳の問題ではありません。

**アプリは「ラベルを発行するもの」と「CSVを出すもの」に分かれます。**CSV出力型を入れても、B2クラウドやe飛伝での作業は残ります。作業そのものを減らしたいのか、転記だけを消したいのかで、選ぶ側が変わります。

**比較すべき数字は月額ではなく、1回の出力件数と契約前提です。**月間注文数で課金するアプリは今回1本もありませんでした。そして日本語名のアプリでも課金は全社USD建てです。

出荷は止まると売上が止まる業務です。無料トライアルの期間内に、実際の注文データでCSVを出力し、送り状発行システムに取り込むところまで通してから本番に移してください。


本記事の数値は2026年9月1日時点でShopifyヘルプセンターおよびShopify App Storeの各掲載ページを確認したものです。料金・評価・レビュー数は変動します。導入前に必ず最新の情報をご確認ください。

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