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アプリ比較

Shopifyに店舗検索機能は存在しない|「実店舗として掲載」チェックはShopアプリ向けで、アプリ料金は請求の半分でしかない

Shopifyの管理画面にあるLocations設定は店舗検索機能に見えて、店舗検索機能ではありません。「List this location as a physical store to help customers find it」のチェックはShopセールスチャネル向けで、自社テーマ上に地図ページを作るものではなく、Pickup in storeはチェックアウトの中だけで動きます。ロケーション数の上限もBasic / Grow / Advancedで10、Shopify Plusで200なので、取扱店ネットワークは標準機能では表現できません。実在する店舗検索アプリ5本の料金を2026年9月2日にUS App Storeで確認したところ、エントリープランのロケーション単価は0.02ドルから0.50ドルまで25倍の開きがありました。さらに重要なのは、StoremapperとStockistが自社ヘルプで「Google MapsまたはMapboxの契約と請求はマーチャント側の責任」と明記していることです。無料プランでこの二重請求を回避できるアプリは1本だけでした。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 18#アプリ比較#Shopifyブログ運営#初心者向け

この記事でわかること

この記事の目次Contents閉じる開く

取扱店やディーラー、自社の実店舗を持っていると、いつか管理画面の中を探すことになります。「お近くの店舗を探す」ページを作る設定はどこか、と。

ありません。

紛らわしいのは、それらしいものが存在することです。Settings → Locations には各ロケーションに「List this location as a physical store to help customers find it(顧客が見つけやすいよう、このロケーションを実店舗として掲載する)」というチェックボックスがあります。店舗検索のトグルに読めますが、違います。これはShopセールスチャネル経由で店舗を露出させる機能で、自社テーマ上には何も出ません。

この記事では標準機能の境界線を公式ドキュメントだけで確定させ、そのうえで実在する店舗検索アプリ5本の料金を計算します。いちばん重要な数字は、どのアプリの料金ページにも書かれていません。

調査日は2026年9月2日。料金はすべてUS(英語)App Store表示のUSDです。

先に結論

Shopifyに顧客向けの店舗検索ページを作る標準機能はありません。近い位置にある2つの機能は、それぞれ別の課題を解いています。

Pickup in storeはチェックアウトの中の機能です。買うと決めたに受け取り店舗を選ばせるもので、「近所の棚にこの商品があるか」を知りたい人には届きません。

ロケーション数はプランで上限が決まっています。Starterで2、Basic / Grow / Advancedで10、Shopify Plusで200です。取扱店が400軒あるブランドは、そもそもShopifyのLocationとして表現できません。

metaobjectsは店舗データを構造化できますが、ジオコーディング、半径検索、地図描画は含みません。

アプリ5本のエントリープランのロケーション単価は、0.02ドルから0.50ドルまで25倍開いていました。機能差ではなく、各社のプランの刻み方の差です。

そしてアプリのサブスクリプションは請求の全体ではありません。StoremapperとStockistはどちらも自社ヘルプセンターで、Google MapsまたはMapboxのAPIキー取得と請求関係はマーチャント側だと明記しています。Googleは無料枠の範囲内でも請求情報の登録を求めます。

例外は1本だけです。TA MAPPY: Store Locator & Mapsの無料プランはOpenStreetMapを使い、APIキーが不要と明記されています。

標準機能がこれをカバーしない理由

Locationsは在庫のための仕組み

Locationsのドキュメントが説明しているのは、在庫を置く、注文をフルフィルする、対面で販売する、という用途です。「実店舗として掲載する」チェックはShopセールスチャネルの機能で、ページ内には地図の描画も住所のジオコーディングも半径検索も出てきません。

より厳しいのはロケーション数の上限です。特に、自社製品を扱う独立系の小売店をリストしたい場合、その店舗はそもそも自社の在庫拠点ではありません。数百軒あることも珍しくありません。2つの概念は重なっていません。

Pickup in storeはチェックアウトの1ステップ

Pickup in storeは、チェックアウトで「Ship」か「Pick up」を選ばせ、受け取り店舗を指定させる機能です。テーマによっては商品ページに受け取り可否も表示されます。どちらも便利ですが、発見の機能ではありません。顧客はすでに商品を選び、チェックアウトまで来ています。

なお、既定の受け取り機能を独自のpickup serviceへ置き換えられるのはShopify Plusだけです。

metaobjectsは半分まで来て止まる

metaobjectsはここで実際に役立ちます。「店舗」オブジェクトに名称・住所・営業時間・画像を持たせ、テーマ側で描画できます。8店舗でスタイルの整った一覧ページが欲しいだけなら、アプリなしで十分に成立します。

含まれていないのは、ロケーターが実際に動くための部分です。住所を座標に変換する、訪問者からの距離で並べ替える、地図を描く、「現在地から探す」に応える。Shopifyのmetaobjectsのヘルプページには、そのいずれについても記載がありません。地図プロバイダのJavaScript SDKを使えば自作はできますが、その時点で買うのではなく作っています。

判定はアプリが有力です。地図か検索ボックスか、あるいは数店舗を超える件数が必要なら、標準機能では届きません。

料金ページに載っていないコスト

比較表の前に、表の読み方が変わる話をします。

Storemapperの公式ヘルプは、Google MapsまたはMapboxのアカウントを用意すること、無料枠を超えた分の請求はマーチャント側であることを案内しています。Stockistの公式ヘルプはさらに直接的で、Googleがサイト用のAPIキーを要求すること、無料枠の範囲内でもGoogleがアカウントへの請求情報登録を求めることを明記しています。

RP ProMap ‑ Store Locatorについては、開発元自身が公開レビューへの返信で「このアプリはGoogle Mapsをベースにしているのでキーがないと動かない」という趣旨を述べています。SC Store Locator Mapは、2020年と2022年の複数のレビューがGoogle APIキーの入力・保存について書いており、同じモデルと整合しますが、リスティング本文での明記は確認できませんでした。

これは不誠実な話ではありません。地図タイルにはコストがかかり、誰かが払う必要があります。ただし5本中4本については、App Storeの月額はアプリの価格であって、ロケーターの価格ではないということです。トラフィックの小さいブランドはGoogleの無料枠を超えないかもしれません。全国のディーラーマップを繁忙期に回すブランドは、地図側の利用量を別途見積もってから契約すべきです。

例外がTA MAPPY: Store Locator & Mapsで、無料プランの機能として「OpenStreetMap - no API key required」と明記し、Google MapsとMapboxは選択肢として並べています。この5本の中で、二重請求を既定で外している唯一のリスティングです。

アプリ5本

Stockist Store Locator

Stockist Store LocatorのShopify App Storeリスティングページ上部。月額10ドルからという料金表示と、325件のレビューによる5.0の評価が見える

出典: Shopify App Store(Stockist Store Locator、2026-09-02時点)

Stockist Store Locatorは3段階のフラットな料金です。Basicが月額10ドルで100ロケーションまで、Plusが月額20ドルで500、Premiumが月額40ドルで2,000。無料プランはなく、14日間のトライアルのみです。PremiumではGoogle Sheets同期が加わり、powered-byリンクが外れます。

325件のレビューで5.0、1〜2つ星は1件だけです。この年数のアプリとしては珍しく偏りのない分布です。その1件(2026年1月)は「単純なGoogle Maps連携に月額40ドルは高すぎる」という趣旨で、まさにこの記事の論点そのものです。そのマーチャントはGoogleにも払っているからです。

リスティングの対応言語は英語のみと記載されています。多言語ストアなら最初に確認すべき点です。

リスティングのヘッダーにBuilt for Shopifyバッジはありません。

TA MAPPY: Store Locator & Maps

TA MAPPY: Store Locator & MapsのShopify App Storeリスティングページ上部。アプリ名の下にBuilt for Shopifyバッジがあり、423件のレビューで5.0の評価

出典: Shopify App Store(TA MAPPY: Store Locator & Maps、2026-09-02時点)

TA MAPPYはヘッダーにBuilt for Shopifyバッジがあり、423件のレビューで5.0。この5本で最多のレビュー数です。料金は無料プランが2ロケーション、Startupが月額9.99ドルで50、Proが月額19.99ドルで500、Advancedが月額39.99ドルで1,000。

面白いのは無料プランです。2件は少ないですが、Googleアカウントなしで実際に地図が出る本物の無料枠で、配置とデザインを検証するには足ります。リスティングの連携先には「B2B Solution」が挙がっており、これはこの5本で唯一です。

レビューからの注意点が2つ、いずれも単発の言及です。2023年2月のレビューはプラン変更後にGoogle APIキーの登録が必要になり課金が発生したと書いており、開発元は一般化に異議を唱えています。2024年4月のレビューは89件のディーラーのCSVインポートが地図に反映されなかったと報告しています。どちらも2025年以降のレビューでは再発していません。

Storemapper Store Locator Map

Storemapper Store Locator MapのShopify App Storeリスティングページ上部。無料プランと無料トライアルの表示、89件のレビューによる4.9の評価

出典: Shopify App Store(Storemapper Store Locator Map、2026-09-02時点。日本語ロケールではアプリ名が翻訳表示される)

Storemapper Store Locator Mapは上限がいちばん高い選択肢です。Premiumは月額69.99ドルで10,000ロケーション、ユーザー5名、Google Drive同期、営業時間、Googleレビュー表示まで含みます。その下はMicroが月額24.99ドルで100、Proが月額49.99ドルで1,000。年払いで17%引きです。無料プランはちょうど1ロケーションなので、プランというよりデモです。

エントリーの有料価格はこの中で突出して高く、Stockistが10ドルでカバーする100ロケーションに24.99ドルかかります。ただし上限側で得られるものは実質的です。10,000ロケーションに届くのはこの5本で他になく、Google Business ProfileやGoogle Driveからの同期は、店舗データをShopify管理画面の外で管理している場合に効いてきます。

89件のレビューで4.9、低評価は2件のみで2021年と2023年のものです。ヘッダーにBuilt for Shopifyバッジはありません。

なお、日本語ロケールではリスティング上のアプリ名が翻訳表示されますが、正式名称は英語表記のStoremapper Store Locator Mapです。

RP ProMap ‑ Store Locator

RP ProMap ‑ Store LocatorのShopify App Storeリスティングページ上部。Built for Shopifyバッジと、377件のレビューによる4.8の評価

出典: Shopify App Store(RP ProMap ‑ Store Locator、2026-09-02時点)

RP ProMapはBuilt for Shopifyバッジを持ち、この5本で唯一のロケーション数無制限プランがあります。月額69.99ドルで上限なし。その下はLiteが月額9.99ドルで20ロケーション、Basicが月額19.99ドルで200、Proが月額39.99ドルで500。無料プランはなく、7日間トライアルのみです。

Liteの20ロケーションという上限は、この比較でエントリープランのロケーション単価を最も高くしています。0.50ドルです。

レビュー履歴は公平に読む必要があります。377件で4.8という平均は強く、直近の5つ星はサポートの速さを繰り返し評価しています。一方で、単発ではなく複数年・複数件にわたって繰り返される低評価のテーマが2つあります。サポートが遅い、または解決しない(2018年、2020年、2021年、2023年、2025年1月)。そしてロケーション数が増えると動作が重くなる(2019年、2022年)。無制限プランに最も惹かれるマーチャント、つまり数千軒のディーラーを持つブランドこそ、後者をトライアル中に検証すべきです。

SC Store Locator Map

Shop CircleのSC Store Locator MapのShopify App Storeリスティングページ上部。無料プランの表示と、237件のレビューによる4.7の評価

出典: Shopify App Store(SC Store Locator Map、2026-09-02時点)

Shop CircleのSC Store Locator Mapは、この中で最も古いリスティングです(2012年10月)。無料プランが1ロケーション、Starterが月額9.99ドルで50、Growthが月額19.99ドルで500、Proが月額39.99ドルで2,000、年払いで17%引き。連携先にTheme Customizerが挙がっており、Starterから「Where to buy」機能が付きます。

237件で4.7。2026年8月の直近レビューはサポートの速さを評価しています。繰り返される低評価のテーマは、2020年と2022年の複数レビューにあるGoogle APIキーの入力・保存の問題です。二重請求の問題が、サポートチケットとして表面化したものと言えます。2025年以降のレビューでは同じパターンは確認できませんでした。ヘッダーにBuilt for Shopifyバッジはありません。

比較表

Stockist Store LocatorTA MAPPYStoremapperRP ProMapSC Store Locator Map
Built for Shopify(ヘッダー)なしありなしありなし
評価 / レビュー件数5.0 / 3255.0 / 4234.9 / 894.8 / 3774.7 / 237
無料プランなし2ロケーション1ロケーションなし1ロケーション
無料トライアル14日7日7日7日7日
エントリー有料プラン$10 / 100$9.99 / 50$24.99 / 100$9.99 / 20$9.99 / 50
エントリーのロケーション単価$0.10$0.20$0.25$0.50$0.20
最良のロケーション単価$0.02(Premium)$0.04(Advanced)$0.007(Premium)該当なし(無制限)$0.02(Pro)
最上位プラン$40 / 2,000$39.99 / 1,000$69.99 / 10,000$69.99 / 無制限$39.99 / 2,000
自前で用意する地図キーGoogle or Mapbox任意(無料プランは既定でOSM)Google or MapboxGoogleGoogle(レビューによる)
記載されている対応言語英語のみ1519以上25以上19以上
年払い割引記載なし記載なし17%記載なし17%

ロケーション単価は、プラン料金を記載されたロケーション上限で割ったものです。課金の単位ではなく計画のための数字ですが、各社が同じ商品をどれだけ違う刻み方で売っているかが見えます。Storemapperは100ロケーションを持つ手段としては最も高く、10,000ロケーションを持つ手段としては圧倒的に安いという構造です。

ケース別の選び方

自社店舗が10未満で、体裁の良い一覧ページがあれば足りる場合。 まずmetaobjectsとテーマセクションを試してください。8件の住所を眺めるのが問題ない体験なら、地図もサブスクリプションもGoogleアカウントも要りません。

課金前に配置とデザインを検証したい場合。 TA MAPPYの無料プランだけが、Googleアカウントなしで動く地図を出せます。2ロケーションでも自社テーマ上での見え方は確認できます。

100ロケーション未満、英語ストア、構成要素は少ないほうがいい場合。 Stockistの月額10ドルがエントリーのロケーション単価では最安で、レビュー分布もこの中で最もきれいです。対応言語が英語のみである点だけ先に確認してください。

数千軒規模のディーラーネットワーク。 そこまで届くのは2つだけです。Storemapper Premiumが月額69.99ドルで10,000、RP ProMap Unlimitedが月額69.99ドルで上限なし。同じ価格でリスクが違います。Storemapperは検証可能な明確な上限があり、RP ProMapは無制限という主張と、規模が増えると重くなるという繰り返しのレビューが併存しています。トライアル中に実データを投入してください。

店舗データをShopifyの外で管理している場合。 StoremapperのGoogle Drive / Google Business Profile同期、StockistのPremiumのGoogle Sheets同期は、CSVを再アップロードし続けるループを外してくれます。エリアマネージャーがスプレッドシートで店舗リストを持っているなら、価格差より価値があります。

多言語ストア。 Stockistは英語のみと記載されています。他の4本は15〜25以上の言語を挙げています。

導入前チェックリスト

後から巻き戻しにくいものを4つ挙げます。

Googleアカウントの持ち主を決める。 APIキーが必要なアプリなら、誰かがGoogle Cloudプロジェクトを作り、請求情報を紐づけることになります。個人アカウントではなく会社のアカウントで行ってください。18か月後に担当者が退職して静かにロケーターが壊れる、という典型的な事故はここから起きます。

トライアルではサンプル5件ではなく実データを入れる。 今回確認したCSV関連の問題は、いずれも実際の件数で起きています。89件のディーラーが地図に出ない、ロケーションが増えると重くなる、というものです。

テーマへの入り方を自分で確かめる。 この5本のいずれも、App Storeの説明文にOnline Store 2.0のapp blockとして入るのかコード編集が要るのかを書いておらず、アンインストール時にロケーターがどうなるかも記載していません。複製したテーマにインストールし、そこからアンインストールして、何が残るかを見てください。

今の件数ではなく将来の上限でプランを選ぶ。 ロケーション単価はプラン間で桁が変わります。ディーラーを40軒足すのが無料で済むか、アップグレードを強いられるかは、どのアプリを選んだかと上限がどこにあるかだけで決まります。

参考・出典

料金・評価・レビュー件数は2026年9月2日にUS(英語)App Storeのリスティングで確認したもので、変更が頻繁です。プランを決める前にリスティング側を再確認してください。

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