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アプリ比較

Shopify定期購入アプリ比較|純正Shopify Subscriptionsが止まる場所と、手数料が逆転する売上ライン

Shopifyに定期購入の標準機能はなく、無料の純正アプリShopify Subscriptionsを入れて初めて動きます。純正でできる範囲を公式ドキュメントで確定させ、Appstle・Seal・定期購買・Mikawaya Subscription・GO SUBの料金体系を全件確認して、固定費型と手数料型が逆転する売上ラインを計算しました。調査日は2026年8月31日です。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 18#アプリ比較#初心者向け

この記事でわかること

この記事の目次Contents閉じる開く

Shopify App Storeの定期購入カテゴリには、2026年8月31日時点で128個のアプリが登録されています。レビューアプリやSEOアプリのカテゴリと比べれば少ないほうですが、それでも「無料プランあり」「無料インストール」「月額$49」「取引手数料1%」と、料金の書き方がアプリごとにばらばらで、横に並べた瞬間に比較できなくなります。

判断を難しくしている原因は、機能の差ではありません。定期購入アプリの料金は「固定費型」と「売上手数料型」の2種類があり、同じ表に並べても比較できないことです。月額$49のアプリと、月額無料で売上の2%を取るアプリは、どちらが安いかがストアの売上規模によって入れ替わります。

もうひとつ、多くの比較記事が触れないことがあります。Shopifyには定期購入の標準機能がありません。Shopifyが自社で出している無料アプリ「Shopify Subscriptions」を入れて、初めて定期購入が動きます。つまりこの記事の比較対象は「標準機能 対 アプリ」ではなく、「無料の純正アプリ 対 サードパーティアプリ」です。

この記事では、Shopifyヘルプセンターで純正アプリと定期購入そのものの制約を確定させたうえで、実在する5アプリの料金を全プラン確認し、固定費型と手数料型が逆転する売上ラインを計算しました。調査日は2026年8月31日です。

先に結論

条件別の結論を先に示します。

まだ定期購入を売ったことがなく、月商が小さい段階なら、まず純正のShopify Subscriptionsを試す価値があります。完全無料で、取引手数料もありません。ただし後述するとおり評価は高くなく、期待値は下げて臨んでください。

定期購入の月商が$500未満で、英語UIに抵抗がないなら、Appstle℠ Subscriptions Appの無料プランが有力です。定期購入の契約が50件までで、日本語UIも使いたいならSeal Subscriptions Appの無料プランが該当します。この2つは無料プランの「上限の単位」が違うので、自ストアの数字がどちらで測られるかを先に確認してください。

LINEや国内OMS・WMSと繋ぐ前提で日本語サポートが必須なら、定期購買(ハックルベリー)またはMikawaya Subscriptionが候補です。ただしどちらも本番運用は有料で、月額に加えて売上手数料がかかります。

日英両方で運用したい、または固定費をゼロで始めたいならGO SUB|定期購入が該当します。無料インストールで始めて、売上が伸びたら月額プランに切り替えると手数料を止められます。

Shopifyの「標準機能」は存在しない

まずここを外すと、比較の前提が崩れます。

Shopifyヘルプセンターの「定期購入の設定」ページは、設定手順の最初にこう書いています。Shopify管理画面での設定に入る前に、Shopify App Storeで選んだ定期購入アプリの設定手順に従う必要がある、と。そして例として挙げられているのが、無料の自社製アプリであるShopify Subscriptionsです。

つまりShopify本体が持っているのは「定期購入アプリを受け入れる土台」であって、定期購入の販売機能そのものではありません。アプリを入れると、管理画面の顧客リスト、顧客プロフィール、商品ページ、割引、注文リスト、アナリティクスに定期購入の情報が出るようになります。逆に言えば、アプリを入れるまでこれらの項目は存在しません。

この構造を知らないまま「標準機能で足りるか」を検討すると、答えの出ない問いを立てることになります。正しい問いは「無料の純正アプリで足りるか」です。

アプリを変えても消えない制約

もうひとつ重要なのは、どの定期購入アプリを選んでも共通して効いてくるShopify側の制約があることです。ヘルプセンターの記載を整理すると次のようになります。

販売チャネルが限定される。 定期購入商品はオンラインストア、Shopify POS、Shop、カスタムストアフロントの各チャネルでのみ利用できます。またドラフト注文では定期購入を使えません。「サブスクリプションのみで販売する」設定にした商品は、オンラインストアチャネルでしか販売できません。

現地決済手段が使えない。 顧客は現地決済手段(ローカル決済)で定期購入を購入できません。決済手段の選択肢が国内向けストアで狭くなる点は、事前に確認が必要です。

サードパーティアプリを使うには決済代行の条件がある。 サードパーティの定期購入アプリを使う場合、ストアはShopify ペイメント、PayPal Express、Authorize.net、Adyen、Stripeのいずれかを使っている必要があります。

チェックアウトの文言はPlus限定。 定期購入がカートに入ると、チェックアウトに自動更新の同意文言が表示されます。この文言を編集できるのはShopify Plusプランのストアのみです。他のプランでは文言を編集も削除もできず、リンク先のキャンセルポリシーだけが編集可能です。

ギフトカードとScriptsの割引は初回のみ。 ギフトカードで定期購入を支払った場合、適用されるのは初回の支払いだけです。Shopify Scriptsで定期購入の金額や送料に適用した割引も、初回の支払いにしか効きません。管理画面の「割引」で作った自動割引は、各回の注文に適用されます。

2回目以降の配送方法は最安に戻る。 初回配送は顧客が選んだ配送方法が適用されますが、初回以降の定期配送は、利用可能な中で最も安い配送方法がデフォルトになります。

バンドルは純正アプリと併用できない。 ヘルプセンターは、バンドルはShopify Subscriptionsアプリと互換性がないと明記しています。

アンインストールで48時間後にデータが消える。 定期購入アプリをアンインストールすると、定期購入契約と顧客の支払い情報を除き、アプリ内で作成したデータは48時間後に削除されます。アプリ側にバックアップの仕組みがあれば後から復元できますが、それはアプリ次第です。

これらは「どのアプリが優れているか」とは無関係に、Shopify側で決まっている条件です。アプリ選定の前に、自社の販売計画がこの枠に収まるかを確認してください。

純正Shopify Subscriptionsは、どこで止まるか

Shopify Subscriptionsは2024年1月31日公開の、Shopify自身が開発する無料アプリです。定期割引付きの自動課金、顧客によるキャンセル・スキップ・一時停止、注文確認や支払いリマインダーのメールテンプレート、レポート、既存の定期購入契約の移管が挙げられています。日本語を含む19言語に対応しています。

料金は完全に無料で、取引手数料もありません。この点だけを見れば圧倒的です。

ただし2026年8月31日時点のShopify App Storeでの評価は、758件のレビューで5点満点中3.7です。内訳は5つ星が349件、1つ星が148件と、評価が両極に割れています。この分布は、ストアの要件に合えば十分に機能し、合わないと大きく詰まるアプリであることを示唆します。

日本のストアにとってもうひとつ確認しておきたいのが、App Storeの当該ページに「この開発者は日本語での直接的なサポートを提供していません」と表示されている点です。アプリのUI自体は日本語化されていますが、サポートのやり取りは日本語では受けられないという表示です。

前述のバンドル非対応も、純正アプリ固有の制約です。「まとめ売り+定期購入」を設計に入れているなら、この時点で純正は候補から外れます。

5アプリの料金を、同じ軸で並べる

以下は2026年8月31日時点のShopify App Storeの料金ページで確認した内容です。料金は変更される可能性があるため、導入直前に再確認してください。

アプリ名無料プランの中身有料プラン売上手数料対応言語評価(件数)
Shopify Subscriptions完全無料なしなし日本語含む19言語3.7(758)
Appstle℠ Subscriptions App定期購入売上 月$500まで$10 / $30 / $100(月商$5,000 / $15,000 / $100,000まで)有料プランは0%英語のみ5.0(8,385)
Seal Subscriptions App契約50件まで・売上無制限$5.95 / $9.95 / $24.95(契約100 / 250 / 500件まで)全プラン0%日本語含む18言語4.9(3,001)
定期購買(ハックルベリー)テストモードのみSTANDARD $49 / ENTERPRISE $2991%日本語のみ4.8(150)
Mikawaya SubscriptionテストモードのみLight $12 / Standard $49 / Pro $499Light 3%、Standard・Pro 1%日本語のみ4.7(59)
GO SUB|定期購入開発ストアのみ無料インストール(従量)/月額$39(契約500件まで)無料インストール時2%、月額プラン0%英語・日本語4.9(27)

この表から読み取れることが3つあります。

第一に、無料プランの「上限の単位」が揃っていません。 Appstleは月間の定期購入売上額($500)、Sealは定期購入契約の件数(50件)で上限を切っています。客単価3,000円・月1回配送の商品なら、Appstleの$500上限は月25件程度で到達しますが、Sealなら50件まで無料です。逆に高単価商品なら、契約件数が少なくてもAppstleの上限に先に当たります。自ストアの客単価と契約件数を掛けて、どちらの壁に先に触れるかを計算してください。

第二に、日本製アプリの無料プランは「試用」であって「運用」ではありません。 定期購買、Mikawaya Subscription、GO SUBの無料枠は、いずれもShopify ペイメントのテストモードまたは開発ストア限定です。本番の決済が発生した時点で有料プランへの切り替えが必要になります。「無料プランあり」の表示だけを見て月額ゼロで始められると考えると、想定が外れます。

第三に、手数料型と固定費型は特定の売上で逆転します。 GO SUBの無料インストール(2%)と月額プラン($39、手数料0%)は、定期購入売上が月$1,950で並びます。これを超えると月額プランのほうが安くなります。Mikawaya SubscriptionのLight($12+3%)とStandard($49+1%)は、月$1,850で並びます。定期購入売上がこのラインを安定して超えるなら、上位プランに切り替えたほうが総額は下がります。

各アプリの位置づけ

Appstle℠ Subscriptions App

Built for Shopify認定を受けており、2026年8月31日時点で8,385件のレビュー、評価5.0という、このカテゴリで最大級の実績を持つアプリです。無料プランでも従量課金ではなく、月$500の定期購入売上までなら費用が発生しません。有料プランはすべて取引手数料0%で、$10のStarterで月商$5,000まで、$30のBusinessで$15,000まで、$100のBusiness Premiumで$100,000までをカバーします。

Business以上ではビルド・ア・ボックス、バンドル、リテンションツール、解約フローの制御が使えます。ビルド・ア・ボックス型の定期便を設計するなら$30のプランが起点になります。

制約は言語です。App Storeの対応言語表示は英語のみで、管理画面の日本語UIは期待できません。顧客向けのポータルやメールを日本語で出すには、別途の翻訳運用が必要になります。

Seal Subscriptions App

Built for Shopify認定、評価4.9(3,001件)。このアプリの特徴は、無料プランが「売上無制限・契約50件まで」で、しかも取引手数料が全プラン0%であることです。売上が伸びても手数料で持っていかれない設計なので、高単価の定期便を少数の顧客に売るストアと相性が良くなります。

有料プランは契約件数で刻まれており、100件で$5.95、250件で$9.95、500件で$24.95です。同カテゴリの中では固定費が低い部類に入ります。対応言語に日本語が含まれている点も、日本のストアにとっては実務上の差になります。

なお契約500件を超える規模のプランも用意があると記載されていますが、具体的な金額はApp Storeの料金表からは確認できませんでした。

定期購買(ハックルベリー)

日本製の定期購入アプリで、評価4.8(150件)。対応言語は日本語のみです。連携先としてJapanOrderCSV、LINE連携、ネクストエンジン、ロジレス、RuffRuff 予約販売、Klaviyo、Shopify Flowが挙げられています。国内の受注管理・倉庫管理と繋ぐ前提なら、この連携リストが選定理由になります。

料金はSTANDARDが月$49+取引手数料1%、ENTERPRISEが月$299+1%です。STANDARDで初回割引・通常割引・ステップ割引、解約やスキップ時のメール送付、会員ランク機能、CSVエクスポート、分析機能が使えます。ENTERPRISEではマイページのフルカスタマイズ、API連携、メール送信元ドメインの設定、アップセル・クロスセルが加わります。

FREEプランはShopify ペイメントのテストモードでSTANDARDの機能を試すためのもので、本番決済には有料プランが必要です。

Mikawaya Subscription

同じく日本製で、評価4.7(59件)。対応言語は日本語のみ。連携先にCRM PLUS on LINE、オープンロジ、ネクストエンジン、ロジレス、Klaviyo、Shopify Flowが挙がっています。

料金の刻みが細かいのが特徴で、Light $12+3%、Standard $49+1%、Pro $499+1%の3段階です。Lightは月額を抑えて手数料を高くした構成なので、立ち上げ直後で定期購入売上が小さいうちは総額を抑えられます。前述のとおり、月$1,850あたりでStandardと逆転します。

Proではマイページの言語翻訳機能(越境サブスク対応)、BOXページのカスタマイズ、専任担当によるサポートが加わります。Freeプランはテストモード限定です。

GO SUB|定期購入

Built for Shopify認定の日本製アプリで、評価4.9(27件)。レビュー件数は他社より少ないものの、対応言語が英語と日本語の両方である点が他の日本製2アプリとの差になります。

料金構成が特徴的で、「スターター」は無料インストール+定期購入売上の2%、「ゴーサブ」は月額$39+手数料0%(定期購入契約500件まで)です。固定費をゼロにして始め、売上が立ってから月額に切り替えられます。「開発」プランは開発ストア専用で、機能確認用です。

まとめ払い、サブスクリプションBOX、複数通貨対応、分析機能、顧客・注文タグの自動付与、回数ごとの割引設定が、無料インストールの段階から使えると記載されています。連携先にはLINE、OpenLogi、ネクストエンジン、RuffRuff 予約販売、配送日時が挙がっています。

ケース別の選び方

とにかく費用をかけずに定期購入を検証したい。 純正のShopify Subscriptionsか、GO SUBのスターター(無料インストール+2%)です。前者は完全無料ですが評価が3.7と割れており、バンドル非対応・日本語サポートなしという条件が付きます。後者は売上が立った分だけ支払う形なので、売れなければ費用も発生しません。

日本語のUIとサポートで、国内の物流・CRMと繋ぎたい。 定期購買またはMikawaya Subscriptionです。両者ともSTANDARDが月$49+1%で並ぶため、決め手は連携先と機能の細部になります。LINEを軸にするならMikawaya SubscriptionのCRM PLUS on LINE連携、受注CSVやRuffRuff 予約販売との併用なら定期購買、という切り分けが目安です。立ち上げ期に固定費を抑えたいならMikawaya SubscriptionのLight($12+3%)という選択肢もあります。

高単価商品を、少数の顧客に定期販売する。 Seal Subscriptions Appです。売上ではなく契約件数で課金され、手数料が0%なので、契約件数が伸びない代わりに単価が高い構造と噛み合います。

ビルド・ア・ボックスや解約防止まで作り込みたい。 Appstle℠ Subscriptions AppのBusiness($30)以上です。言語が英語のみである点を、顧客向け画面の翻訳運用でどう埋めるかが検討事項になります。

越境で日英両対応が必要。 GO SUBが日英対応を明示しています。Mikawaya SubscriptionはProプラン($499)でマイページの言語翻訳機能が付きます。

導入前チェックリスト

  • 販売予定のチャネルが、オンラインストア・POS・Shop・カスタムストアフロントの範囲に収まるか
  • 定期購入で使いたい決済手段が、現地決済手段に該当しないか
  • サードパーティアプリを使う場合、ストアの決済代行がShopify ペイメント・PayPal Express・Authorize.net・Adyen・Stripeのいずれかか
  • バンドルと定期購入を組み合わせる計画があるか(ある場合、純正アプリは候補から外れる)
  • 無料プランの上限が「売上額」か「契約件数」か「テストモード限定」かを確認したか
  • 想定する定期購入売上で、固定費型と手数料型のどちらが安いか計算したか
  • チェックアウトの同意文言を編集する必要があるか(必要ならShopify Plusが前提)
  • 顧客向けのマイページとメールを、必要な言語で出せるか
  • アンインストール時に48時間でデータが消える前提で、バックアップ手段があるか
  • 本番導入前にテストモードで一連の課金・スキップ・解約を通したか

まとめ

定期購入アプリの選定は、次の4段階で進めるのが確実です。

第一に、Shopifyには定期購入の標準機能がなく、無料の純正アプリを含めて必ず何かを入れる必要があることを前提にします。第二に、販売チャネル・決済手段・バンドル併用・Plus要件という、アプリを変えても消えないShopify側の制約に自社の計画が収まるかを確認します。第三に、無料プランの上限が売上額なのか契約件数なのかテストモード限定なのかを見分け、自ストアの数字でどこに当たるかを計算します。第四に、想定売上を入れて固定費型と手数料型の総額を比較し、逆転ラインの手前か先かで選びます。

そのうえで、日本語サポートと国内システム連携が必須なら日本製アプリ、費用を最小化したいなら純正か従量課金型、機能の作り込みを優先するなら海外製の上位プラン、という順で絞ってください。最後は必ずテストモードで、課金・スキップ・解約の一連の流れを自分で通してから本番に切り替えることをおすすめします。

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