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アプリ比較

Shopify下取りアプリで全部を決めるのは「何で支払うか」|ストアクレジット権限を要求しているのは4本中1本だけ

Shopifyには返品交換もストアクレジットも標準搭載されていますが、下取りはありません。自社で売っていない商品を顧客から引き取る経路も、コンディション査定も、注文の存在しない商品に対する集荷ラベルもありません。2026年9月2日時点で米国版Shopify App Storeのリコマースアプリ4本を確認したところ、決定的な差は機能ではなく「顧客が何を受け取るか」でした。データアクセス欄を読むと、Shopifyのストアクレジット権限を要求しているのはTern Trade-inだけで、Recommerce(Relished)はディスカウントコードの権限を要求し、ギフトカードもストアクレジットも挙げていません。これは200ドルの下取り額がお金として振る舞うかクーポンとして振る舞うかを決めます。料金では、月100件のときRelishedがちょうど299.00ドルとなり、Ternの基本プランと1セントまで一致しました。

AIECアプリ研究所 AI編集部公開日 更新日 読了 16#アプリ比較#Shopifyブログ運営

この記事でわかること

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下取りは返品ではありません。返品は注文が逆向きに流れる現象で、Shopifyは顧客も明細も支払額もフルフィルメントも把握しています。下取りは、Shopifyが一度も見たことのない商品を仕入れる行為です。競合から買われたものかもしれず、コンディションは不明で、背後に注文は無く、誰かが見るまで価格も決まりません。

Shopifyは前者をモデル化していて、後者はしていません。返品交換は標準にあり、ストアクレジットも標準にあります。しかし「顧客が商品を差し出す」というオブジェクトは無く、コンディション査定も無く、注文の紐づかない商品に集荷ラベルを発行する手段もありません。

だからリコマースはまるごとアプリ側にあります。そして今回比較する4本のうち3本を、App Storeは Returns and exchanges(返品と交換) に分類しています。分類のほうも追いついていません。

調査日は2026年9月2日。料金はすべてUSDで、英語(USロケール)のApp Storeリスティングから取得しています。

支払う道具が、プログラム全体を決める

下取りプログラムは、古いジャケットと引き換えに顧客へ何かを渡さなければなりません。その道具——ギフトカード、ネイティブのストアクレジット、ディスカウントコード、銀行振込——が最初にして最大の設計判断であり、4本は4通りの答えを出しています。

マーケティング文言ではなく各リスティングの データアクセス 欄を読むと、差がはっきりします。

アプリ支払いに関係する要求権限顧客が実質的に受け取るもの
Tern Trade‑inEdit gift cardsEdit store credit(ストアクレジットのアカウントと取引)Edit discountsネイティブのストアクレジットまたはギフトカード
ReSellyEdit gift cards(調整・取引・ギフトカード)ギフトカード
Recommerce(Relished)Edit discounts(ディスカウントコードとプロモーション)——ギフトカードとストアクレジットの権限は記載なしディスカウントコード、または銀行振込による現金
Furloop (Trade‑In | Consign)データアクセス欄がリスティングに掲載されていないリスティング記載では銀行振込、PayID、現金、一度きりのディスカウントコード、Shopifyギフトカード

権限名は各Shopify App Storeリスティングのデータアクセス欄の原文表記(USロケール、2026年9月2日確認)。

Shopifyのストアクレジットのアカウントと取引にアクセスを求めているのは、この4本ではTern Trade‑inだけです。

なぜ道具が決定的なのか

顧客に200ドルの下取り額を渡し、そのあと150ドルのジャケットを買ってもらう場面を想像してください。次に何が起きるかは、発行した道具で完全に決まります。

ギフトカードはお金です。 残高を持ち、部分利用ができ、残り50ドルはカードに残り、会計上は負債として積み上がります。注文をまたいで生き残るので、顧客が「クレジット」に対して期待する挙動そのものです。

ネイティブのストアクレジットは、顧客に紐づいたお金です。 Shopifyはこれをアカウントと取引として管理し、転送できるコードではなく顧客レコードに結びつけます。不正対策の面でもレポートの面でも有利で、Ternが権限を要求しているのはこの道具です。

ディスカウントコードはお金ではありません。 繰り越せる残高が無く、Shopifyのディスカウント併用ルールの制約を受け、150ドルの注文に200ドルのコードを当てると残り50ドルは通常そのまま消えます。実装が最も安いので、このカテゴリに繰り返し現れます。

Recommerce(Relished)は「automated store credit vouchers」を掲げていますが、リスティングのデータアクセス欄が要求しているのは Edit discounts——ディスカウントコードとプロモーション——で、ギフトカードもストアクレジットも記載がありません。残高を注文間で繰り越す必要があるなら、部分利用時にバウチャーがどう振る舞うかを開始前にRelishedへ直接確認してください。デモでは見えず、サポート受信箱では嫌というほど見えるタイプの仕様です。

超過分まで数えたときの、下取り1件の値段

このカテゴリの表示価格は月29ドルから299ドルまで11倍の開きがあり、そして表示価格は支払う金額ではありません。4本のうち3本が件数課金で、含まれる枠を超えると単価が乗ります。

アプリ基本料金含まれる枠超過分
Furloop (Trade‑In | Consign)月29ドル Basic下取り・委託500件、1ロケーション——(月79ドル Plusで無制限)
Recommerce(Relished)月89.70ドル月30件1件あたり2.99ドル
ReSelly月150ドル Starter1ストア、契約アイテム10件記載なし(Premiumは月300ドル)
Tern Trade‑in月299ドル Standard下取り100件+ユーザー5名1件あたり3.00ドル、送料は別請求
Tern Trade‑in月499ドル Pro: Resale下取り200件+ユーザー10名1件あたり2.50ドル

数値はすべて各アプリのShopify App Storeリスティング(USロケール、2026年9月2日確認)から取得。

月100件を回すと、中位2本が同じ数字に着地します。

  • Recommerce(Relished): 89.70ドル +(70件 × 2.99ドル)= 299.00ドル
  • Tern Trade‑in Standard: 100件込みで定額 299.00ドル

セント単位で一致します。ロンドンとバーネットの独立した2チームが、まったく違う構造——Relishedは低い基本料金と高い単価、Ternは高い基本料金と全部込み——で、同じ数量に同じ月額をつけました。全員が同じ競合をベンチマークしたカテゴリの姿です。

構造の差は両方向に開きます。月30件ならRelishedは89.70ドル、Ternは依然299ドル。月500件ならRelishedは1,495.00ドル、Tern Standardは1,499.00ドル、Tern Proは1,249.00ドル、そしてFurloopは29ドルです。

月29ドルで買えないもの

50倍の価格差には必ず理由があり、ここではリスティングから読み取れます。

Furloopの公開は2025年5月2日、開発者は個人(Evan Gan、メルボルン)、レビューは1件もありません。「Works with」に載っているのは easy post の1件だけ。Shopify Flowも、Customer accountsも、POSも挙がっていません。そしてリスティングにデータアクセス欄が掲載されていないため、他の3本のようにインストール前に権限を監査できません。

これは悪いアプリだという意味ではありません。第三者の裏付けがゼロのまま、写真だけを根拠に見知らぬ相手へ送金するワークフローを預けることになる、という意味です。そのリスクは、偶然ではなく意図して値付けしてください。

逆も成り立ちます。Ternの基本料金299ドルは単に高いのではなく、別の製品です。ユーザー5席、ロールの割り当て、オンラインだけでなく店頭での下取り、コンディションによる条件付き価格、画像アップロードによる検証、Shopify Flow、データエクスポート付きの分析。下取り窓口に3人いるなら、席数の概念は贅沢ではなくなります。

引き取りと再販は別の製品

「リコマース」という言葉は継ぎ目を隠します。商品を引き取るのと、サイトへ出し直すのは別の仕事で、アプリ側はそれを別々に値付けしています。

Tern Trade‑in は線引きが明示的です。月299ドルのStandardは引き取りのみで、Automated Shopify resale relistingUpload new images for resale relistingRestock items against original SKU はいずれも月499ドルのPro: Resaleにあります。つまり下取りから再販までを一周させる正直な価格は、299ドルではなく499ドルです。

Furloop は月29ドルのBasicに再出品を載せています。「引き取った在庫をShopifyへ公開し、売れた瞬間に取り下げる」——引き取りから公開までの経路としては、この中で最安の公開価格です。

Recommerce(Relished) はリスティングに再出品の自動化を挙げていません。看板機能は自動ストアクレジットバウチャー、自動集荷ラベル、スマート価格ルールの3つ。引き取りの製品として読むべきです。

ReSelly はそもそも下取りアプリではありません。150ドルと29ドルを並べる前に、はっきり言っておく価値があります。

ReSellyは委託販売のプラットフォームで、委託販売は別の商売

ReSellyのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(ReSelly、2026-09-02時点)

開発元はTeifi(バンクーバー)、公開日は2024年2月14日、評価5.0・レビュー1件。リスティングは「Shopify Plusプラットフォームの中で」リセール・委託・買取品の引き取り、見積もり、販売を行うと説明し、ベンダー契約書、販売者との配分、ベンダーへの自動支払いを中心に組み立てられています。

買取では商品を購入し、所有します。委託では所有しません。預かって売り、販売者の取り分を送金します。税務上の位置づけも在庫会計もリスクも別物です。ReSellyが先頭に置く機能——契約フォーム、契約一覧、ベンダー支払い、契約データから印刷するカスタムバーコード、グローバルなマークダウン——は、後者でしか意味を持ちません。

料金も数量ではなく事業モデルに従います。Starterは月150ドルで契約アイテム10件の上限、Premiumは月300ドル、その上は売上で明示的に区切られ、1,000万ドル超のストアが月999ドル、2,500万ドル超が月1,999ドルです。売上帯による価格設定はApp Storeでは珍しく、誰に売っている製品かを物語ります。

「Works with」にShopify POSとQuickBooksを挙げ、View staff accounts を要求しているのもこの4本ではここだけです。スタッフが店頭で引き取る実店舗のリセールフロアなら、この組み合わせが要点になります。

向いていないケース: 顧客に古い商品を送ってもらってクレジットを渡すだけのストア。一度も開かない契約管理に課金することになります。

主要アプリ

Tern Trade‑in — ネイティブのストアクレジットに接続している唯一の1本

Tern Trade‑inのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Tern Trade‑in、2026-09-02時点)

イングランド・バーネットのTern Eco Ltdが2021年8月6日に公開した、この比較で最古のアプリです。評価5.0・レビュー10件。公開されているのは月299ドルのStandardと月499ドルのPro: Resaleの2段で、どちらも30日間の無料トライアル付き。

他の3本と分かれる点が3つあります。

自社が売っていない商品を受け付けます。リスティングは「直接あなたから買ったものでも、どこか別の場所で買ったものでも」下取りできると明記し、Standardには独自の下取りカタログの構築と、Shopify商品や注文履歴からの参照の両方が含まれます。下取りツールの多くは対象商品が自社カタログにある前提で作られており、競合商品を引き取ってクレジットを渡したいブランドには、注文履歴から独立したカタログが必要です。

コンディションを査定して価格に反映します。定額か希望小売価格に対する%で、Calculate dynamic values by condition と画像アップロード検証を備えます。これが、下取りプログラムを「手間の増えた返金」にしないための仕組みです。

そして Edit store credit——ストアクレジットのアカウントと取引——をギフトカードとディスカウントコードと並べて要求しているので、支払いの道具はアプリに押し付けられるのではなく、こちらが選べます。

連携の広さもこの中では随一で、Customer accounts、Shopify Flow、Google Analytics、Slack、Webhooksに対応します。特にFlowは重要です。下取りがFlowのトリガーとして着地すれば、既存のKlaviyoやサポートの自動化に接続でき、サイロの中に閉じません。

向いていないケース: 小規模なプログラム。月30件なら1件あたりおよそ10ドルを、その10倍の量を想定した機能に払うことになります。

Recommerce(Relished) — 低い基本料金と、確認すべきバウチャー

RecommerceのShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Recommerce、2026-09-02時点)

ロンドンのRelishedが2022年7月26日に公開。評価5.0・レビュー1件。プランは1つで月89.70ドル、30件込み、超過1件2.99ドル、30日間の無料トライアル付き。

公開されている3機能は、郵送型のプログラムに必要な3つとして正しい選択です。スマート価格ルール、自動集荷ラベル、そして即時のストアクレジット見積もり。この「即時」が実質的に効いています。人が検品したあとではなく顧客が申し込んだ瞬間に金額を提示することが、下取りを「申請」ではなく「取引」に感じさせます。

クレジットの代わりに銀行振込による現金も選べます。Ternのリスティングはこれを挙げていません。工具、楽器、中古機材のように顧客が本当に現金を望むカテゴリでは重要です。

残る論点は支払いの道具です。文言はストアクレジットバウチャー、データアクセス欄はディスカウントコードとプロモーション、ギフトカードもストアクレジットも記載なし。開始前に確認してください。

向いていないケース: 店頭での引き取りや、スタッフのロール管理が必要な運用。どちらもリスティングに記載がありません。

Furloop — 最安で一周できる、ただし裏付けは最少

Furloop (Trade‑In | Consign)のShopify App Storeリスティングページ上部

出典: Shopify App Store(Furloop (Trade‑In | Consign)、2026-09-02時点)

メルボルンのEvan Gan氏が2025年5月2日に公開。現時点でレビューはありません。Basicは月29ドル(年250ドル)で下取り・委託500件、1ロケーション。Plusは月79ドル(年800ドル)で件数無制限、最大3ロケーション、在庫の一括インポートとマルチロケーション対応が付きます。どちらも14日間のトライアル付き。

紙の上の機能一覧は、この価格としては驚くほど揃っています。8言語対応のブランド下取りフォーム、申込から支払いまでの追跡と自動メール、銀行・PayID・現金・一度きりのディスカウントコードでの支払い、Shopifyへの公開と売却時の自動取り下げ、そして契約書・販売者との配分・支払い・明細を含む委託販売一式。買取と委託の両方を月150ドル未満で扱えるのは、この中でここだけです。

引き換えに手放すのは、裏付けとサポートの面積です。レビューなし、個人開発者、連携先1件、データアクセス欄の掲載なし。顧客が本当に商品を送り返してくれるかを試す段階なら妥当な取引かもしれません。広告を打つつもりのプログラムなら、まず開発者と話す案件です。

向いていないケース: インストール前に権限を監査したい運用、Flow起点の自動化。

選び方

  • 下取り額を注文をまたぐお金として振る舞わせたい: ネイティブのストアクレジット権限を要求している唯一のTern Trade‑in。ギフトカードで足りるならReSelly。
  • 競合商品を下取りしたい: Tern Trade‑in。独自の下取りカタログが注文履歴から独立しています。
  • 郵送型・中規模・予算重視: 月およそ70件までならRecommerce(Relished)。それを超えると超過分がTernの定額に追いつきます。
  • 引き取りと再出品の自動化を1つの請求で: 月499ドルのTern Pro: Resale。レビューの無いアプリを許容できるなら月29ドルのFurloop Basic。
  • 買い取らずに預かる(委託): ReSelly。ベンダー契約と配分を管理できるのは他にありません。
  • 店頭での引き取りとスタッフのロール: Tern Trade‑in(Standardで5ユーザー、ロール割り当て)またはReSelly(Shopify POS、スタッフアカウント権限)。
  • そもそも成立するかを試す: 月29ドルのFurloop Basic。ただしレビュー件数は理解したうえで。

リスティングに書かれていないこと

部分利用したときに支払いの道具がどう振る舞うか。 200ドルのクレジットが150ドルの注文に当たったとき残高がどうなるかを、4本のいずれも明示していません。このカテゴリで最も影響が大きい未記載事項です。

下取りクレジットがディスカウント併用ルールの対象外になるか。 4本とも記載なし。

アンインストール時に進行中の下取りがどうなるか。 4本とも記載なし。進行中の下取りとは、支払いを約束した状態で配送中の商品のことです。

Furloopの権限一式。 リスティングにデータアクセス欄が掲載されていないため、インストール前に他の3本と比較できません。

参考・出典

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