
ブログを開くと、並んでいるのは「夏のセール開始」「年末年始の休業のお知らせ」「セール終了のお知らせ」。お知らせは大切な情報ですが、期間が過ぎれば読む理由がなくなり、ブログ全体も「古いお知らせの置き場」に見えてしまいます。
結論から言うと、**お知らせ記事はそのまま続けながら、選び方・使い方・お手入れのように長く読まれる記事を毎月1本ずつ足していきます。**セール記事そのものにも長く役立つ要素を1つ入れておき、セールが終わったら書き直して残すか、非公開にします。
この記事では、2種類の記事の違い、配分の考え方、セール記事の書き方の例、終わったセール記事の扱い方を、Smart Agent Blogの画面とあわせて説明します。
- お知らせ記事と長く読まれる記事の違い
- 2種類の記事の配分の考え方(半年の計画例つき)
- セール記事に、選び方やお手入れなど長く役立つ要素を足す方法
- 終わったセール記事を書き直す・非公開にする・削除するときの判断と手順
- Smart Agent Blogのコールアウト、公開・非公開の予約、AIリライトの使い方
お知らせだけのブログで起きること
セールや入荷、休業のお知らせは、すでにお店を知っているお客様に向けた情報です。これだけでブログを運用していると、次のようなことが起こります。
- 読まれる期間が短い:セールが終われば役目も終わります。書く手間の割に、読まれる期間は数日から数週間です。
- 初めての人に見つけてもらいにくい:まだお店を知らない人が検索するのは「リネン シャツ 洗い方」のような悩みや疑問で、特定のお店のセール情報ではありません。
- 知らせることがない時期に止まる:お知らせがなければ書くこともなく、ブログの更新が止まりがちです。
- 終わった情報が残る:「セール開催中」の記事がいつまでもブログの上位に並び、訪れた人を迷わせます。
Smart Agent Blogのご提案のために、2026年8〜9月に日本のShopifyストア110件のブログを確認したところ、約4割のストアは、ブログがない、数本で止まっている、または1年以上更新されていませんでした。止まる理由はさまざまですが、書く題材をお知らせに頼っていると、題材がない時期にそのまま止まってしまいます。
セール以外に書ける記事は、思っているより多くあります。具体的な型はShopifyブログの記事の使いどころにまとめています。
お知らせ記事と、長く読まれる記事の違い

お知らせ記事は、メールマガジンやSNS、トップページから、すでにお店を知っている人が読みに来ます。書くことは期間・条件・対象商品で、期間が終われば役目を終えます。
長く読まれる記事は、商品や悩みについて調べている人が、検索や他の記事から読みに来ます。書くことは選び方・使い方・お手入れ・よくある質問で、内容を見直しながら何か月、何年も読まれ続けます。
長く読まれる記事の題材
特別な題材は必要ありません。お客様によく聞かれることが、そのまま題材になります。
| 題材 | 例(リネンの服のストアの場合) |
|---|---|
| 選び方 | 生地の厚みで選ぶ、はじめての1枚の選び方 |
| 使い方 | 季節ごとの着こなし、重ね着のしかた |
| お手入れ | 洗濯のしかた、しわの伸ばし方、しまい方 |
| よくある質問 | 縮みますか? 透けますか? |
| 比較 | シャツとブラウスの違い、素材の違い |
お客様の質問から題材を見つける方法は、お客様の質問からブログのネタを見つけるで詳しく紹介しています。
2種類の記事の配分を考える
お知らせ記事を減らす必要はありません。お知らせは必要なときに出し、それとは別に、長く読まれる記事を決まったペースで足していきます。架空のリネンの服のストアで、半年の計画を作ると次のようになります。

配分を考えるときのポイントは3つです。
- 長く読まれる記事は毎月1本から:最初から多く書こうとすると続きません。月1本でも、1年で12本の記事がたまります。
- お知らせの前に、関連する記事を用意する:夏のセールの前に「リネンの選び方」「洗濯とアイロン」の記事があれば、セール記事からそのままリンクできます。
- 見直しも計画に入れる:セールが終わった月、季節が変わる月に、古くなった記事を直す時間を取っておきます。
季節ごとの題材の決め方は、季節のコンテンツカレンダーも参考にしてください。
セール記事に、長く役立つ要素を足す
セール記事を「期間と割引率だけ」で終わらせず、選び方やお手入れを1つ足しておくと、セール後も読まれる記事に変えられます。架空のストア「ASAHA LINEN」のセール記事で、完成イメージを見てみます。

- 期間と条件は、コールアウトにまとめる:セール期間・割引の条件・対象商品を、記事の冒頭の1つの囲みに集めます。セールが終わったら、この囲みを消すだけで記事が成り立ちます。
- 選び方の表:「はじめての1枚は厚みで選ぶ」のように、セールがなくても役立つ選び方を表で見せます。
- お手入れの手順:洗い方や干し方を番号付きの手順にします。購入後に読み返してもらえる部分です。
- 商品カード:対象商品は、本文に割引後の価格を書き込まず、商品カードで見せます。本文の数字を書き換える手間が減ります。
割引後の価格や「残りわずか」といった期間限定の言葉を本文のあちこちに書くと、セール後に直す場所が増えます。期間限定の情報は1か所に集め、それ以外は、セールが終わっても通用する書き方にしておきます。
終わったセール記事の扱い方
セールが終わったら、記事ごとに次の3つから扱いを決めます。

書き直して残す
選び方やお手入れなど、長く役立つ部分がある記事は残します。期間・価格・条件の記述を消し、タイトルを「リネンシャツの選び方と、長く着るためのお手入れ」のように内容に合わせて直します。検索結果に表示される説明文も忘れずに直します。
記事のURLは変えないでください。公開後にURLを変えると、以前のURLから記事を開けなくなることがあります。
非公開にする
期間と割引率だけのお知らせ記事は、非公開にします。来年も同じ時期にセールをするなら、削除せずに非公開で残しておけば、日付と条件を直して再公開できます。
削除する
同じ内容の記事が他にあるときは、削除も選べます。削除した記事のURLを開くとページが見つからない状態になるため、メールマガジンやSNS、他の記事からリンクしていないかを先に確認します。Shopifyでは、見つからなくなったURLから別のページへ移動させる「URLリダイレクト」を作れます。似た記事が複数あるときの整理のしかたは、重複した記事をまとめるで説明しています。
Shopify標準でできること
Shopifyでは、管理画面の「コンテンツ」→「ブログ記事」で記事を作成・編集します。セール記事の運用に関係するのは次の機能です。
- 公開日の予約:記事の「公開設定」でカレンダーのアイコンを押し、日時を選んで「公開日を設定」を押すと、指定した日時に公開できます。セールの開始に合わせて、記事を前もって用意しておけます。終了後に非公開へ切り替える作業は、自分で行います。
- 表・画像・リンク:標準のリッチテキストエディターで、選び方の表や写真、商品ページへの文字リンクを入れられます。商品名・画像・価格をまとめたカードを表示する機能はありません。
- URLリダイレクト:「コンテンツ」→「メニュー」→「URLリダイレクトを表示する」→「URLリダイレクトを作成する」で、「リダイレクト元」と「リダイレクト先」を入力して作ります。リダイレクトできるのは、ページが見つからない状態のURLだけです。
記事の数が少ないうちは、これで十分に運用できます。セール記事が増えてくると、終了後の見直し漏れが起きやすくなります。
Smart Agent Blogでの進め方
Smart Agent Blogでは、期間限定の情報をまとめるブロック、公開・非公開の予約、古い記事の見直しをAIに任せる機能を組み合わせて使えます。
期間と条件をコールアウトにまとめる

- 本文のコールアウト:セール期間・条件・対象商品を、この囲みの中にまとめて書きます。セールが終わったら、ブロックの左側に出るつまみを押して「削除」を選ぶと、囲みごと消せます。
- 挿入メニューの「コールアウト」:期間を書きたい位置にカーソルを置いて押すと追加されます。行の先頭で半角の「/」を入力して選ぶこともできます。
対象商品は「商品を挿入」で商品カードとして入れます。在庫がない商品には「売り切れ」が付きます。セールが終わったら、ストアの記事ページを開き、商品カードの表示も確認してください。コールアウトの使い方は注意点を目立たせるコールアウトでも紹介しています。
公開・非公開を予約する
Smart Agent Blogの記事編集画面では、公開日だけでなく、非公開にする日時も予約できます。
- 記事編集画面の「公開 / 非公開」で「予約する」を選びます。
- 「現在のステータスを設定」で、保存直後の状態を「公開」か「非公開」から選びます。
- 「公開日」と「非公開日」を押し、それぞれ日付と時刻を設定します。
- 「保存する」を押します。
期間と割引率だけのお知らせ記事なら、セール開始日を公開日、終了日の翌日を非公開日にしておけば、終わったセールが表に残りません。選び方やお手入れを入れた記事は、非公開にせず、終了後にコールアウトを消して残します。予約時刻を過ぎたら、記事一覧とストアの記事ページで、意図した状態になっているか確認してください。
終わったセール記事を探す

- 表示の切り替え:「公開」を選ぶと、ストアで公開中の記事だけが表示されます。終わったのに公開のままのセール記事がないかを確認します。
- 検索と絞り込み:タイトルの一部で検索したり、タグやステータスで絞り込んだりできます。セール記事に「セール」などのタグを付けておくと、あとからまとめて探せます。タグは名前の一部ではなく、登録した名前をそのまま入力します。
古くなった記事の見直しをAIリライトに任せる
長く読まれる記事も、時間がたつと情報が古くなります。有料プランでは、AIリライトの「鮮度更新戦略」で、一定期間更新していない記事の改善案をAIに作らせられます。

- 「設定する」→「AIリライト」の「設定する」を開き、「AIリライトスケジュールを有効にする」にチェックを入れます。
- 「リライト戦略」で「鮮度更新戦略」を有効にします。対象を選ぶ数値(更新からの経過月数など)は、最初は初期値のまま使います。
公開モードは「承認制(推奨)」を選びます。承認制では、変更前と変更後を見比べて、変更箇所ごとに「この変更を承認」か「元の内容を維持」を選べます。承認するまで元の記事は変わりません。AIリライトはベーシックプランで毎月1件、プロプランで月30件まで使えます。詳しくはAIリライトを使うをご覧ください。
セール記事のチェックリスト
セール記事を書く前、書くとき、終わったあとに、次の項目を確認します。

よくある質問
セールのお知らせは、メールやSNSだけでもいいですか?
メールやSNSだけでも告知はできます。ブログにも載せておくと、メールやSNSから記事へ案内でき、記事の中で選び方やお手入れまで伝えられます。告知の文章をSNSの投稿より少し詳しくして、対象商品を商品カードで並べると、ブログに載せる意味が出てきます。
毎年同じ時期にセールをします。記事は毎年作り直しますか?
前年の記事を非公開で残しておき、日付と条件を直して再公開する方法があります。Smart Agent Blogでは、非公開にした記事をもう一度「公開」にして保存すると、そのときの日時が新しい公開日になります。選び方やお手入れの部分も、あわせて最新の内容に直してください。
長く読まれる記事の題材が思いつきません
お客様からの質問や、接客でよく説明していることから始めます。書く時間が取れない場合は、Smart Agent Blogの「AI定期自動ブログ提案」で、「テーマ・キーワード」に「リネンのお手入れ」のような具体的な言葉を登録し、「記事の目的」で「解説・読み物記事」を選ぶと、決めた曜日・時刻にAIが記事の下書きを作ります。公開前の確認は必ず人が行ってください。設定の手順はAIで記事を定期提案してもらうをご覧ください。
まとめ
- お知らせ記事は読まれる期間が短く、それだけではブログが止まりやすい
- お知らせは続けながら、選び方・使い方・お手入れなど長く読まれる記事を毎月1本ずつ足す
- セール記事には長く役立つ要素を1つ入れ、期間と条件はコールアウトに、商品は商品カードにまとめる
- 終わったセール記事は、書き直して残す・非公開にする・削除するのどれかを決め、URLは変えない
まずは、今ブログに残っている終わったセール記事を1本選び、コールアウトを消して選び方を足すか、非公開にするかを決めてください。
